3D Systemsの革新的な3Dプリントプラットフォーム「Figure 4」

3D Systemsはあらゆるカスタマイズに対応する革新的な3Dプリントプラットフォーム「Figure 4」を発表

3D Systemsは、先にケルンで開催された国際歯科見本市「International Dental Show(IDS)」で、同社の革新的な製造技術『Figure 4』をベースとした歯科用カスタム製造プラットフォームの詳細を発表した。

3D SystemsのFigure 4は、シングルプリントエンジンマシンを複数台連結することで、従来の製造システムよりも50倍以上の速度で複数のプラスチック部品を生産する完全自動のSLA 3Dプリントシステムである。

Figure 4をベースとした製造プラットフォームは、試作レベルから大量生産までに対応可能な3Dプリントシステムで、製造時間を大幅に短縮すると同時に材料の無駄を削減。これにより、トータル運用コストを従来のシステムよりも最大10倍程度まで向上させることができると期待されている。

柔軟な拡張性能

Figure 4は、最大16台まで拡張可能なマシンから完全に自動化された組立ラインを配し、材料回収、洗浄、硬化および仕上げ工程を含む二次プロセスと統合可能なため、ユーザーのニーズに応じた様々なシステム構築が容易になる。

この効率化されたシステムでは、短時間で一度に20〜30のクラウンや歯科用インプラントを同時プリントすることできるため、従来のフライス盤を用いた製造技術とは異なる次元の効率的な製造が可能となる。

医療産業への拡大

3D Systemsは、この新しい製造プラットフォームの最初の市場の1つとして歯科業界をターゲットとしており、2017年1月に買収した歯科材料大手「Vertex Global Holding BV」からFigure 4のプラットフォームと互換性のある生体適合性材料を発表した。


Figure 4で利用可能な歯科用材料NextDent Ortho Rigid樹脂

3D Systemsは、Figure 4と生体適合材料を組み合わせた歯科用カスタムメイドシステムが、歯科産業への大きな変革をもたらすとしている。
同社は、年間100万以上のクラウンやその他歯科用インプラントを生産するこの完全自動化ソリューションを、2017年秋以降に出荷開始する予定。

靭性、耐久性、生体適合性、高温偏向、エラストマー特性を提供するハイブリッド材料の部品を製造することができるFigure 4は、自動車、航空宇宙、医療など、様々な分野への活用が可能な革新的な製造プラットフォームになると期待されている。


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