- 2020-1-25
- 最新情報
- 3DPrinter, 3DPrinting, 3Dスキャン, 3Dプリンター, 3Dプリンティング, 3Dモデリング, Movie, ZBrush, キャラクター, フォトスキャン, 映画
カズ・ヒロ、3Dプリンティング技術でシャーリーズ・セロンを変身させる
第92回アカデミー賞メイクアップ・アーティスト賞候補の日本人メイクアップアーティスト カズ・ヒロは、映画「Bombshell(邦題 スキャンダル)」の特殊メイクに3Dスキャン、3Dプリント技術を活用した。
「スキャンダル」は、2016年に米放送局で実際に起きたセクハラ告発事件をテーマにした作品として、2020年2月21日(全米公開は2019年12月)に公開される映画で、主演のシャーリーズ・セロンやニコール・キッドマンなどが、実在する女性キャスターを演じている。
左)シャーリーズ・セロン、右)メーガン・ケリー
本作では、実在の人気キャスター メーガン・ケリーに扮したセロンの変身ぶりが注目されており、特殊メイクを施されたセロンの姿は、ケリーの家族等も驚くほど酷似している。
そしてこの特殊メイクを担当したのが、2018年に「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」で同部門アカデミー賞を受賞した日本人メイクアップアーティスト カズ・ヒロである。
ヒロは、セロンの頭部の鋳型を基に二人の顔の特徴を研究し、必要な補綴物を考案。ケリーの特徴である大きな鼻腔を再現するためセロンの鼻内部の鋳型を取り、3Dスキャナで読み込みコンピューター上でデータをブラッシュアップ。完成した鼻用補綴物のデータを3Dプリントし、セロンの特殊メイクに使用した。
ヒロは、できるだけ付け心地が良くセロンの声に影響しない鼻栓を制作するため、3Dスキャナと3Dプリンタを使い、5回程の調整を経て最適な鼻腔用補綴物を完成させた。そしてセロンは撮影終了までの期間、毎回約3時間を掛けてこの特殊メイクを受け続けた。
Photo Lionsgate.
実話をもとにした話題の映画「スキャンダル」は、2020年2月21日から公開される。
関連記事
- 顔面欠損患者が3Dプリント技術で新たな顔を取り戻す
- ShapewaysとEOSは提携し装具および補綴物市場に進出
- 肌状態に合わせカスタマイズ可能な3Dプリントシートマスク
- ゲームパットで操作する高解像度3Dバイオプリンタ
- 3Dプリント技術で造られた衣装がアカデミー賞を受賞
- Form 2で熱光学ピストルを制作
- 3Dプリント技術を活用した実写版『攻殻機動隊』
- 3Dプリント人工卵巣
- ゲームパットで操作する高解像度3Dバイオプリンタ
- 赤ちゃんの頭のゆがみを矯正する3Dプリントヘルメット
- 国際美術展に安楽死用3Dプリントカプセル「Sarco」出品
- ジャガー・ランドローバー作業員向け3Dプリント製グローブを開発
- 緑内障治療用の3Dプリント・マイクロバルブ
- 欧州最大の3Dバイオプリンティング施設
- 高齢者介護施設で3Dプリント食品を提供
3DP id.arts の最新投稿をお届けする「Newsletter 3DP id.arts」への登録はこちら
最新情報をお届けします
Twitter でid.artsをフォローしよう!
Follow @idarts_jp