- 2023-3-24
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コロンビア大学、3Dプリンタとレーザーを用いて多層チーズケーキを調理
食の多様性や栄養管理などを研究するコロンビア大学の研究チームは、7つの層からなる3Dプリントチーズケーキを設計。材料毎にパーツ分けされ3Dプリントされたケーキは、青色レーザーを用いて調理されている。
研究チームは、ピーナッツバター、クラッカー、ヌテラ、バナナ、ジャム、チェリーなどを含む7種類の食用インクが使用可能な3Dプリントシステムを独自に開発し、それぞれの材料をどのような順番で印刷するのがベストかを何度もテスト。またこのプリントシステムには445nmの青色レーザーダイオード(出力5~6W)が備えられており、レーザーを用いて、3Dプリント後の食品を調理することができるという。
研究チームはこの3Dプリントケーキを作るため、CADソフトウェアを用いて各材料毎の部品を3Dモデル化して組み合わせ、STLファイルとしてエクスポート。スライサーソフトウェアに読み込まれたデータは、スライサーエンジンによって処理され、材料毎にプリントが実行された。
フードプリンティングはミリ単位で味や食感を特定し、新たな食体験を生み出すことができるだけでなく、食事制限のある老人や個々の嗜好に合わせた食品など、カスタマイズ性に特化した食品生成に優れている。また、より少ない人手で調理することで安全に運用が可能なため、食品を媒介とする病気や感染リスクを低減することもできる。
さらに、フードプリンタの持つカスタマイズ性は、本物の肉を模倣した代替肉(植物性肉・培養肉)市場にとっても重要な技術となっている。
フード3Dプリント技術は、健康維持に必要な栄養素を正確に調整することが可能なため、栄養管理や調理に革命をもたらす可能性を秘めている一方で、3Dプリンタを用いた食べ物に対し抵抗を抱く人も多く、一般的家庭への普及が実現するには、まだまだ多くの課題が残されている。
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