DiGINELはバンコクで新型全身3Dスキャナを出展

1/200秒で高精度な全身3Dモデルの生成が可能な3Dスキャナ「3D GATEWAY」

株式会社DiGITAL ARTISANは、株式会社DiGINELの技術提供の元、全身を1/200秒で撮影かつ高精度な3Dモデルの生成が可能な全身3Dスキャナ「3D GATEWAY」の量産モデルを開発。
「Bangkok Design Week 2019(以下 BKKDW 2019)」で初披露した。


BKKDW 2019の会場でスキャンを楽しむ現地の学生

初披露となる新型のフルボディ3Dスキャナ「3D GATEWAY」は、120個のラズベリーパイ・カメラを使った人物スキャン用のフォトブースで、昨年より開発を開始し各地でデモンストレーションを行ってきたプロトタイプ機に改良を加え、1/200秒で全身を撮影し、撮影した写真データから一体あたり約10分で3Dモデルデータを作成できる全身3Dスキャナで、AR/VRでの使用や、3Dプリンタによるフィギュアの作成などに適したデータを簡単に作成できる。

撮影から3Dモデル化までのスキャンプロセスを自動化したことで、高度な専門知識を必要としないオペレーションを可能にしつつ、高額な費用を要した従来の全身フォトスキャナと比較し、大幅なコストダウンを達成。また、筐体全体を組み立て式にすることで、梱包して運搬が可能になり、イベント会場などスキャンが必要な現地で組み立て、使用することができる。


BKKDW 2019会場に運ばれ組立中の「3D GATEWAY」

「3D GATEWAY」は、設計を見直して運搬と梱包を簡便化し、板金フレームで構成することにより筐体の強度が向上たことで、空輸にも耐えられるなど運搬方法の幅が広がり、従来よりも何処にでも持ち運べ、大規模なイベントでも安心した運用ができる堅牢な筐体となった。

Bangkok Design Week 2019

DiGITAL ARTISANは、2019年1月26日からスタートしたBKKDW 2019の開催に合わせ、FabCafe Bangkokが運営するTCDC(Thailand Creative and Design Center)のFabCafe X TCDCに3D GATEWAYを設置し、1月26日と27日の二日間限定でトライアルスキャンサービスを実施。 26日土曜日の初日は、10時半から19時のサービス時間でおよそ80組。翌日27日の日曜日を合わせ、2日間で150組以上、延べ350人近くの希望者のスキャンを行った。

タイで3Dスキャンを体験した方々は、セルフポートレートなどを好む傾向にあり、日本と比べ、積極的にスキャンをしてみたいという人たちが多かったようだ。
また、グループで記念にスキャンしたいという人たちが圧倒的多いのも特徴で、日本とは全く異なるところが興味深い。現地では、1/200秒の撮影時間でその場で3Dデータ作成しながら、3Dデータが閲覧できるサイトにアップロードして、サービス利用者に楽しんでもらうという仕組みを実施。
公開可能な方々のデータはこちらから閲覧できる。

BKKDW 2019の出展を経てDiGITAL ARTISANは、次のように述べている
「今回会場では、3Dプリンタフィギュアなどの造形サービスは行わなかったが、ビューワーを使ってスマホやARができるという説明で楽しめるという感想や意見を数多くもらいました。ビジネスについては引き続き検討しながら、現地のビジネスパートナーを探して、今回のようなエンターテイメント利用を中心に展開したいと考えています。また、イベント当日スキャンしたハヌマーンの衣装を着たダンサーや、今後需要が拡大すると予想されるスキャンデータを使ったシミュレーションなどの分野での活用を模索していきたいと思います。
国内でも引き続き、フルボディ3Dスキャナーを活用したいという企業や教育機関向けの専用システムを開発を継続しなが、ビジネスを模索していく予定です。
興味のある方は、デジネル(info@diginel.co.jp)まで問い合わせください。」

3D GATEWAY
開発:株式会社デジネル
技術協力:京都造形芸術大学クロステックコース、株式会社デジタルアルティザン
出展協力 :FabCafe Bangkok、Ks-IN 3D Thailand、YN2-TECH


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