- 2022-10-14
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低所得者向けに住宅を提供する非営利の建設会社が英国初の3Dプリント住宅建設計画を発表
非営利の住宅供給会社である Building for Humanity(ビルディング・フォー・ヒューマニティ)は、英国ランカシャーの町アクリントンのチャーター・ストリート再生プロジェクトの一環として、退役軍人や低所得者層のために46棟の高エネルギー効率住宅を3Dプリントする計画を発表した。
ビルディング・フォー・ヒューマニティは、低所得世帯や退役軍人など、将来的にホームレスになる恐れのある人々や、ホームレス経験者のために手頃な価格の住宅を建設し、住宅危機への対処を支援することを目的としている。600万ポンド(約10億円)の予算で運営されるこのプロジェクトは、英国で最初の3Dコンストラクション・プリンティング(3DCP)技術を使用した大規模住宅開発となり、完成すれば欧州で最大規模となる。
超大型の3D建設用プリンタ COBOD と、英国内唯一の販売代理店であるアイルランドの建設会社 Harcourt Technologies(HTL)は、このプロジェクトに向け過去18カ月間にわたって開発・テストを実施し、英国の建築法規に準拠した技術の導入方法を開発した。
3DCPのメリットは、人件費の削減や短時間での施工、廃棄物の削減などであり、従来の工法で建築される同等の構造物と比べ、25%程度安くなると試算されている。またこのプロジェクトには、エコホームのほか、アパートや一戸建て、コミュニティセンター、トレーニングハブ、庭園などが含まれる予定となっている。
ビルディング・フォー・ヒューマニティーの創設者であるスコット・ムーン氏は次のようにのべている。「私たちの目標は、手頃な価格の住宅モデルを通じて、質の高い住宅を誰もが手に入れられるようにすることです。この取り組みはとてもシンプルで、利益よりも人間の充実感や幸福感を追求する慈善的な住宅機関を作ることです。」
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