3Dプリントサーモン欧州で販売開始

Revo Foods、マイコプロテインを使用した3Dプリント・サーモンフィレを欧州のスーパーマーケットで販売

オーストリアのウィーンを拠点とする食品スタートアップ Revo Foods は、マイコプロテインをベースにした3Dプリント・サーモンフィレ「THE FILET」を発表し、同社ECサイトから6.99ユーロで販売を開始。2023年9月14日からは、オーストリアのビーガン・スーパーマーケット Billa Pflanzilla でも販売をはじめ、国内の一部レストランでも提供されている。

糸状菌ベースの3Dプリント・サーモン「THE FILET 3D_Structured」

Revo Foodsは、スウェーデン・イェーテボリのバイオ企業 Mycorena と提携し、糸状菌からつくられるマイコプロテイン「Promyc」を開発し、オメガ3、9種類の必須アミノ酸、ビタミンA、B2、B3、B6、B12、D2を含む3Dプリント・サーモン「THE FILET」を製品化した。
3Dプリント用に特別に設計されたこのマイコプロテインは、自然な肉のような食感と最小限の加工で済むため、3Dプリント・サーモンの製造に適しているという。

3Dプリントされたサーモン

Revo Foodsは、繊維状のタンパク質マトリックスに脂肪を組み込むことを可能にする独自の押し出し技術をベースに「THE FILET」のような3Dプリント食品を大量に連続生産する技術を有しており、同社のポートフォリオには、エンドウ豆タンパク質をベースとした代替スモークサーモン、Revo Gravlax、Revo Salmon Spread、Revo Tunaスプレッドなどを展開。同社の製品は現在、フランス、イタリア、スペイン、ドイツ、イギリスなど、ヨーロッパ全土の20カ国以上で販売されている。

Revo Foodsは、世界の魚資源の60%が乱獲されているという事に着目し、食品業界向けに3Dプリンティング技術の開発を行っており、同社の研究チームは、フレキシタリアン(植物性食品を中心に、肉の摂取を制限したりする食事)市場にアピールするため、本物の魚の味を再現した代替品として、工業的規模の3Dフードプリンティング技術を使用したビーガン・シーフードを提案している。

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