ステーキホルダー・フーズ、3Dプリント肉を商業化

湾岸協力理事会、ステーキホルダー・フーズと数百万ドル規模の取引を通じて3Dプリント魚を商業化

独自の3Dバイオプリンティング技術を用いた持続可能な培養肉製品を開発するイスラエルの食品ベンチャー Steakholder Foods Ltd.(旧 Meatech 3D Ltd. 以下 ステーキホルダー・フーズ)は、3Dバイオプリンティング技術を利用した肉や魚製品の本格的な商業化へと移行させるため、中東の政府機関と戦略的協力に関する覚書(MOA)を締結したことを発表した。

ハタハタの細胞から造られた3Dプリント培養魚

3Dプリントされた肉や魚などを本格的な製品化へと移行するには、大規模な投資と商業化への明確なストーリーが必要とされている。ステーキホルダー・フーズは、自社の革新的な3Dバイオプリンティング技術を用いた安全性の高い食品開発に向けた取り組みを強化するため、バーレーン、クウェート、オマーン、カタール、サウジアラビア、アラブ首長国連邦を含む中東・ペルシア湾岸地域における経済連合である湾岸協力理事会(Gulf Cooperation Council 以下 GCC)と、数百万ドル規模のMOAを締結。

この戦略的パートナーにおける初期の投資は、植物または藻類と魚の細胞を混合した3Dプリント・ハイブリッド魚製品のパイロットプラントの建設で、最終的にはペルシャ湾岸地域に大規模生産施設を設立することを目標としている。
関連記事:Steakholder Foods、培養肉専用3Dプリンタをリリース

3Dプリント・ハイブリッド魚製品のパイロットプラント開発の目的が達成された後には更に資金が提供される予定で、最終的にはこの技術をパートナー国で産業規模へと展開し、地域全体に輸出を拡大して、味と栄養が強化された革新的な食品を開発することを目標としている。

ステーキホルダー・フーズの3Dプリンティング技術とカスタムバイオインクは、従来の肉や魚介類の生産の限界を克服し、肉製品の味・食感・見た目を忠実に再現した培養肉や魚などの幅広い製品を生産する。またこのMOAで概説された協力計画では、栄養価が高く持続可能な食料生産における安全性を保障すための共通のビジョンと取り組みを強調している。

3Dフードプリンタで作られた培養肉ステーキ

ステーキホルダーのビジネス開発副社長ヤイール・アヤロン氏は「この戦略的なパートナーシップにより、私たちの3Dプリント能力を商業化するために重要な瞬間を迎えました。今後も、食品技術産業のための革新的な解決策を提供することができるよう戦略的なパートナーシップを追求することに専念していきます」と述べている。

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