世界初の3Dプリント調理器具

3DプリンタとArduinoで作られた世界初のオーブン調理器『Project PYRA』

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様々な造形サービスやプロトタイピング技術を研究するオークランドの企業FATHOMが展開する同プロジェクトは、高耐熱材料を利用した世界初の3Dプリントオーブンを開発。
Stratasys のハイエンドFDM方式3DプリンターFortus 900mcに、最高の耐熱性と耐薬品性、そしてNSF 51(食品接触認証)をも備えたFDM熱可塑性プラスチックULTEM1010を使用して製作された3Dプリントオーブン調理器。約80時間掛けて造形されたこの3Dプリントオーブンは、熱風を強制循環させる複雑な空気ダクトシステムが取り入れられており、プラスチック製チャンバ内の温度は375℃まで達成することができる。
デモでは、分厚い肉の塊にもしっかりと火が通っているのが確認できます。

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ピラミッド状のカバー

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しっかりと火が入った肉料理

Autodesk Fusion360で設計された筐体は計算された複雑なダクトシステムで構成されており、熱源から発せられた熱を、同素材で造られた3Dプリントファンを使って強制対流をお越し調理を行う仕組み。電子部品のコントロールには、ラズベリーパイとArduinoが用いられており、特殊な電子機器は利用されてないようです。

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Fusion 360で設計された筐体

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レンダリングイメージ

この熱風循環オーブンを利用するには、Stratasysのハイエンド機種と、高耐熱&NSF認証を受けている有一の材料ULTEM 1010が用いられていますが、今後このような材料技術がコンシューマーレベルの機種でも利用できるようになると、より日常利用可能なツールとなりそうですね。


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