- 2018-11-3
 - 3Dプリンタ・各種加工機, 最新情報
 - 3DPrinter, 3DPrinting, 3Dプリンター, 3Dプリンティング, German RepRap, シリコーン, テクノロジー
 
ドイツのGerman RepRapは初の液体材料使用3Dプリンタをリリース
2010年設立のドイツの3DプリンタメーカーGerman RepRapは、液状シリコーンゴムなどの高粘度液体を3Dプリント可能にした液体3Dプリンタ『L280』を発表した。

2010年以来、Fused Filament Fabrication(FFF)技術に基づくXシリーズ3Dプリンタを開発してきた同社は新たに、液体材料を利用可能な独自のLAM(Liquid Additive Manufacturing)技術を採用した3Dプリンタ『L280』を開発。
L280は、プロセス中に加硫を確実にするため加熱プリントベッドと高温ハロゲンランプを使用しながらシリンジから液状シリコーンゴム(LSR)やポリウレタン(PU)などの高粘度液体材料の層を堆積させ、射出成型よりも優れた強度と耐久性のある部品を生成することができる。

280×280×200mmのビルドエリアと0.22〜0.9mmのレイヤー厚を提供するL280は、0.23、0.4、0.8mmのノズルを使用することができ、高精度で高耐久性の部品をプリント可能にした。
また、L280で使用可能なEVOLV3D LC 3335液状シリコーンゴム材料は、Dow社によって開発されたもので、カートリッジまたはペールのいずれかで供給される。
プリンタ本体にはタッチディスプレイがあり、スタンドアロンまたはネットワークに接続してプリントを実行できる。

L280 スペック
- プリント技術:LAM(Liquid Additive Manufacturing)
 - プロセスチャンバー:280×280×200mm(XxYxZ)
 - プリント速度:10〜150mm / s
 - リピート精度(X/ Y):±0.1mm / s
 - レイヤー厚(分):0.22-0.9mm
 - 材料:EVOLV3D LC 3335 液状シリコーンゴム(LSR)
 - ノズルオプション:0.23、0,4、0.8mm
 - プレート温度:110℃
 - フトウェア:Simplify3D
 - 動作電圧:230 VAC
 - 周囲温度:15〜26℃
 - 外形寸法(W×D×H)
カートリッジシステム搭載プリンタ:700 x 700 x 2040 mm
バレルを取り外したプリンタ:700 x 700 x 2260 mm - 重量:120 kg(サンプリングシステムなし)
 
L280購入者には専門技術者による保守と専門のオンサイトサービスが提供される。これには3Dプリンタのメンテナンスや修理に加え、ソフトウェアとハードウェアのトレーニングが含まれる。
German RepRapは、2018年11月13日から16日までドイツ・フランクフルトで開催されるFormnext 2018で、L280のデモとLAMテクノロジーで作成された造形物を展示する。
関連記事
- 大型高精度FFF方式3Dプリンタ『MOMENT 2』販売開始
 - ゼロックスが2019年に3Dプリンタを発表⁈
 - Appleが3Dプリント関する新しい特許を提出
 - 三菱電機が高精度金属3Dプリント技術を開発
 - 3D Systems鋳造用新型3Dプリンタリリース
 - UCLは道路修復に特化したアスファルト3Dプリンタを開発
 - 完全自動化された金属3Dプリントシステム
 - BigRepが超大型3Dプリンタを発表?
 - タブレット使用の小型3Dプリンタ「LumiFold TB」
 
最新情報をお届けします
Twitter でid.artsをフォローしよう!
Follow @idarts_jp








