フードプリント技術で嚥下障害患者を支援

3Dフードプリント技術で嚥下障害患者をサポート

「食」は人間生活の基本要素であり、グローバル化により世界各地の料理やレシピを誰もが享受できるようになった一方で、食事が困難な嚥下障害患者は、豊富な「食」のバリエーションを楽しむことができないでいる。食事を容易にする代替手段を探求するオランダの企業 Gastronology は、嚥下障害に苦しむ患者のため、視覚的に魅力的な3Dプリント食品を開発している。

嚥下障害患者は「噛む」と「飲み込む」ことが困難なため、ペースト状の食品を摂取する必要がある。そこでGastronologyは、嚥下障害の患者が食事を楽しむための解決策として、3Dフードプリンタを導入しこの問題に対応。3Dプリント技術を用いることで、ペースト状の食材を元の形状や色に近づけて提供することが可能となった。
また、見た目が鮮やかな3D形状の野菜(人参、ブロッコリー、グリーンビーンズ、カリフラワー、豌豆、ビーツ、スイートポテト)を子供たちに提供することで、食べ物を楽しむという新たな可能性を開くことが期待されている。

Gastronologyは現在、嚥下障害患者向けに8種類の商品を準備中で、2023年夏前には初期段階では選ばれた施設や病院で嚥下障害の患者向けに提供を開始し、その後6か月間で産業規模の生産(約700kg/日)を開始する事を計画。
将来的には、肉や魚の製品の追加、子供(3歳から12歳)向け商品、化学療法などの癌治療による味覚や嗅覚の変化を補うための個別化された栄養を提供する製品群などの開発を目指している。

またGastronologyは、自社の3Dプリント技術とレシピを外部の製造業者やブランドオーナーにライセンス供与する予定で、3Dプリント食品ラインを追加したいブランドオーナーは、Gastronology指定の製造業者に製造を委託することが可能になるとしている。

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