大型3D付加製造機「EXF-12」による造形サービス開始

前⽥技研、大型3D 付加製造機「EXF-12」による造形サービス開始

前⽥技研は、ExtraBold(以下 エクストラボールド)が開発、製造、販売する⼤型3D付加製造機「EXF-12」を活⽤し、2022年3⽉から造形受託サービス事業を同社の「MG 東京ファクトリー」にて開始したことを発表。エスクトラボールドは、この造形委託サービス事業を前⽥技研と協業しサポートする。
造形の相談・依頼は前⽥技研サイトから:https://www.maedauni.co.jp/contact/


「EXF-12」でサンプルを造形中の様⼦

エクストラボールドが開発した⼤型3D付加製造機「EXF-12」は、樹脂ペレット材を射出成形スクリューを利⽤した独⾃設計のヘッドにより熱溶解押出積層造形する⽅式の製造業向け⼯業⽤グレードの⼤型3D付加製造機で、従来の3Dプリンタの課題であった造形速度やサイズ、材料の選択肢の制約を解決し、開発を加速化させるだけでなく、最終製品や部品に適⽤することにより、モノづくりプロセスを⼤きく変⾰することが可能。


前⽥技研が導⼊したの⼤型3D付加製造機「EXF-12」

前⽥技研が活⽤する装置は、エクストラボードが開発製造した「EXF-12」の量産1号機で、2021年10⽉に納⼊されたものである。2023年2⽉に竣⼯予定の新⼯場が完成するまで、エクストラボールド本社内に前⽥技研の「MG東京ファクトリー」を設置し、造形受託サービスを提供する。


テクスチャーサンプル (エラストマー材)

エクストラボールドは、前⽥技研の造形サービス事業をバックアップするとともに、この事業を通じて、さらなる改良や研究開発へのフィードバックや、⼤型3D付加製造機の市場開拓を進めるとしている。
前田技研では、テスト運用ですでにいくつかの企業から造形テストを受注し実績を出しており、自社の展示用サンプルなども数多く製作し、EXF-12で樹脂パーツを製作して、既設の5軸加工機を使ってアルミの削り出しフレームのフルカスタムのスーパーカブや、その他「EXF-12」の特性を活かしたテクスチャーサンプルなどを数多く製作している。

造形したパーツを装着したフルカスタムのスーパーカブ

前田技研の「MG東京ファクトリー」は、2022年3月からエクストラボールド内の共有スペースにて活動をスタートするが、担当者の伊豫田氏は、2021年4月からエクストラボールドに長期研修で常駐。現在は、データ作成から「EXF-12」のオペレーションまですべてマスターしており、エクストラボールドとの共同研究にも協力。

⼤型3D付加製造機「EXF-12」について

  • 樹脂ペレットを使用の熱押出方式(シングルノズル)
  • 利用可能材料:ペレット状の熱可塑性樹脂
    (実績:PLA,ABS,PP,PC,CFRP,エラストマーなど)
  • 造形範囲:X1700 x Y1300 x Z1000
  • 外形寸法:W3500 D2100 H2120~2930
  • 重量:2,000kg
  • 電源:三相200V(30A x 2)
  • 駆動方式:ボールねじ
  • 軸ガイド:リニア
  • ​制御装置:FANUC31i
  • 位置決め精度:±0.1mm
  • ノズル経  : 2.0mm ~ 8.0mm
  • テ-ブル積載可能重量:350kg
  • テーブル制御温度:最高80℃
  • エクストルーダー温度:最大 350 ℃
  • ​エアブロークーリングシステム装備
  • チャンバー制御温度:安定温度管理で60 ℃まで可
  • 自動材料搬送機:必須オプション
  • 最大吐出量: 15kg/h の高速造形
  • 参考情報:EXF-12量産機発表のニュース
    https://idarts.co.jp/3dp/extrabold-3d-printer-exf-12/

※ 造形の相談・依頼は前⽥技研 公式サイトから
https://www.maedauni.co.jp/contact/


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