DWSの低価格モデルXFABが正式販売開始

DWSLABのデスクトップ型低価格光造形機XFABは€5,000から購入可能に

XFAB-DWS-1

約2年ほど前からお伝えし続けてきたDWSLABの低価格光造形機『XFAB』は、先に開催されたMaker Faire Rome 2015での発表からようやく本格的なオーダーを開始したようです。

超高精細な造形を得意とするDWSの光造形機は、id.artsでも昔から宝飾品の鋳造原型製作などに活用してきましたが、DWSの上位モデルの多くは、数百万円単位の機器であり、既存のエントリーモデルでも200万円前後する高額製品。
そんな中、約2年程前にプレリリースされたXFAB(当時の設定価格は約50万円)でしたが、紆余曲折を経てようやく正式な販売目処がついたようです。
ただ、現存するDWS機器との住み分けが難しいであろう点と、各国代理店側の扱い(利益率など)を考えると、どこまで力を入れて売っていく気があるのか、かなり微妙な価格設定…

価格的には、RolandDG monoFab ARM-10や、つい先日発表されたFormlab Form 2辺りが競合製品となりそうですね。

XFAB-DWS-8

XFAB®の技術仕様

  • 3Dプリント方式:光造形
  • 作業領域:Ø180×180mm
  • レーザー光源:ソリッドステートBlueEdge®BE-1300X
  • スライス厚:10〜100ミクロン
  • 最小加工寸法:250ミクロン
  • 走査法:Galvanometer
  • ソフトウェア:Fictor® XFAB® edition, Nauta® XFAB® edition
  • 入力ファイル・フォーマット:.STL、.SLC、.nauta、.fictor、.mkr、.3dm、.3DS、.ply、.objファイル、.lwo、.X
  • マシンサイズ:400×606×642mm
  • 動作温度と湿度:20°-25°C/60%
  • 電源:24V DC with AC 240/100V / 50-60 Hz External supplier included

XFAB適応レジン(材料)

  • Vesta 443:ワックスライク
  • Flexa 693:ゴムライク 透明
  • Flexa 692:ゴムライク 黒
  • Therma 289:ナノセラミック
  • Vitra 429:透明タイプ
  • Vitra 413:標準アクリル
  • Precisa 779:硬質不透明
  • Invicta 977:ポリプロピレンライク
  • Invicta 915:ABSライク 白
  • Invicta 917:ABSライク グレー

材料の豊富さなどは、流石DWSという感じですね。カートリッジ価格は€60~€100/300ml

XFAB-DWS-5

低価格モデルながら、180mm×180mmの造形領域とDWSの技術を継承したソフトウェアや光造形技術となれば、多いに期待できる機種であるのは間違いありません。
Form 2同様に是非試してみたい機種の一つです。


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