Desktop Metal 大手自動車メーカーから900万ドル受注

デスクトップメタルがドイツの大手自動車メーカーから900万ドルを受注

量産用積層造形(AM)ソリューションのリーダーである3Dプリンタメーカー Desktop Metal(以下 デスクトップメタル)は、ドイツの大手自動車メーカー(企業名は明らかにしていないがBMWと噂されている)から自動車部品の量産に対応するため、同社のバインダージェット・システムを900万ドル(約12億4千万円)で受注したことを発表した。

Desktop Metal binder jetting Production System

今回の大口受注は、人気車種のパワートレイン部品のデジタル鋳造をサポートする量産用AMシステム導入に向けてのもので、同じ自動車メーカーから12カ月足らずで2度目の受注となり、前回(2021年12月)行われた790万ドル(約10億8千万円)と合わせた受注総額は1690万ドル(約約23億3千万円)に達する。
VWグループがメタルバインダージェッティング分野においてHPとの関係を拡大し続けるなか、デスクトップメタルの主要投資家であるBMWは、BMW iVentures を通じてデスクトップメタルへの投資を継続している。
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この受注に加えデスクトップメタルは最近、退役軍人健康管理局(VHA)と3年間の数百万ドル規模の契約を結び、同社の革新的な新材料「FreeFoam」を使って様々な3Dプリント医療製品を開発、テスト、製造している。「FreeFoam」は現在、ETEC(デスクトップメタルの工業用ポリマーブランド)の「Xtreme 8K top-down DLP printing system」でのみプリントされており、2023年に幅広い商業利用が開始される予定となっている。

Desktop Metal FreeFoam

VHAはこのプロジェクトの開発・設計支援に加え、Xtreme 8Kをはじめとするさまざまな機器を受け取ることになる。初回契約額は200万ドル(約2億8千万円)だが、段階的な納入が成功した後は700万ドル(約9億7千万円)に拡大する可能性があるとしている。

ETEC Xtreme 8K

デスクトップメタルの創業者兼CEOであるRic Fulop氏は「AM業界は、量産用途で成長を続けており、世界で最も革新的な我が社がその道を切り開いています。今回の受注は、お客様が製品の製造方法を変えることに成功し、Additive Manufacturing 2.0 に向けたデスクトップメタルチームのビジョンを支えていることをさらに証明するものです」と述べている。


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