低価格フルカラー3Dプリンタ「da Vinci Color」登場

FFF方式3Dプリント技術と2Dインクジェットプリント技術を組合せたフルカラー3Dプリンタ登場

低価格なコンシューマー向け3DプリンタをラインアップするXYZprintingは、da Vinci(ダ・ビチン)シリーズの最新モデルとして、1,600万超のフルカラー出力に対応した「da Vinci Color」を発表した。

 

da Vinci Colorは、インクジェット方式プリンターと3Dプリント技術を組み合わせた新しいタイプのFFF(FDM)方式3Dプリンタで、XYZprintingの新素材CPLA(Color PLA/色吸収PLA)フィラメントを使用することで3Dプリントされた造形物に対し、4色(CMYK色)インクジェット技術で任意のカラー(1,600万色)を着色できる。

造形物に直接染料液滴を付着(噴射)しカラー化するため、従来よりも高速で高効率にカラープリントが可能。

また、新素材となるCPLAは通常のPLAよりも頑丈で低温プリントが可能なため、造形時の反りなどを大幅に低減。接着性や耐衝撃性にも優れているので、工夫次第で様々な用途に適用することができる。

ユーザービリティを向上

da Vinci Colorには、使いやすいカラータッチスクリーンを採用しており、ユーザーはタッチスクリーンからすべてのコントロールを行うことができる。また、本体には自動プラットフォーム補正機能や各種センサーが組み込まれており、プリントプロセス中に材料切れなどが発生しても、直ぐにプリントを中断~再開することができるため、材料の無駄を軽減。
ユーザーエクスペリエンスを優先したda Vinci Colorは、消費者のアクセシビリティ、創造性、使いやすさを念頭に設計されている。

IFA 2017で発表されたda Vinci Colorは現在、米国内で$2,999.95(店頭価格 $3499.95)で予約注文を受け付けている。日本国内での発売時期や価格については、9月21日以降に発表される予定である。

da Vinci Color スペック

  • 技術:カラーテクスチャインクジェットプリント3D構造、溶融フィラメント製造(FFF)
  • ビルドボリューム:200×200×150mm
  • レイヤー解像度:100〜400ミクロン(0.1〜0.4mm)
  • フィラメント材料:3DカラーインクジェットPLA / PLA /タフPLA / PETG
  • インクタイプ:別個のインクカートリッジ(CMYK)
  • ノズル径:0.4 mm
  • プリントベッド:EZリムーバブルプリントベッド(非加熱)
  • プリントベッドレベリング:自動レベリング
  • ステップモーター:1/16マイクロステップで1.8°のステップ角
  • XYZ位置決め精度:X / Y 12.5ミクロン、Z 4ミクロン
  • ビルドスピード:平均 30~60mm/s、最大 120mm/s
  • プリントヘッドの移動速度:30〜300mm / s
  • 制御系インターフェース:5インチカラータッチLCD
  • フィラメント供給:自動ローディング
  • 梱包サイズ:671x688x686mm(WxDxH)
  • 製品の寸法:600×581×640mm(W×D×H)
  • 本体重量:32キロ
  • 梱包重量:43キロ
  • ソフトウェア:XYZmaker
  • ファイルタイプ:AMF、PLY、OBJ、STL、3CP
  • オペレーティングシステム:Windows 7,8,10(64ビット)、Mac OS X 10.10,10.11,10.12、Linux 14.04
  • 電源:100-240 V、50-60 HZ
  • 接続:WiFi、USB 2.0ポート
  • 動作温度:15~32℃
  • 保存温度:インクカートリッジ15~35°C、フィラメント材料0~38°C

CPLA(Color PLA)スペック

  • ガラス温度:45°C(113°F)
  • ノズル温度:190℃(374°F)
  • フィラメントの直径:1.75mm
  • フィラメント重量(NW):600g(21.16オンス)
  • 出荷重量(GW):1.28kg / 2.82lbs

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