3Dプリンタで鉄道車両用部品を製造

鉄道車両メーカーアルストム、金属フィラメントで鉄道車両用スペアパーツを製造

鉄道車両メーカー Alstom(以下 アルストム)は、ドイツの総合化学メーカー BASF による複数の生産技術や材料へのアクセスを提供するプラットフォーム「Replique」と提携して、鉄道車両用スペアパーツを3Dプリントしている。

鉄道業界では、アディティブ・マニュファクチャリング(3Dプリンティング)によるスペアパーツ採用が増えているが、その多くが粉末系3Dプリンティングであり、低コスト化が難しい場合が多い。アルストムが採用したこのプロジェクトでは、BASFのステンレス部品用フィラメントUltrafuse 316L」と、FDM(FFF)方式3Dプリンタを使用して、鉄道車両内に設置されるドアストッパーを生産。このドアストッパーはわずか6週間で完成しており、最終用途に適した物として仕上げられている。

Ultrafuse 316L で3Dプリントされた部品

アルストムは、サプライチェーンをデジタル化することでサプライチェーンの複雑さを軽減し、小ロット、オンデマンド、分散生産能力を向上させ、顧客からのニーズへ柔軟に対応。従来の鉄道列車用部品の小ロット生産の場合、金型やその他関連ツールの製造に関連したコストが高額になってしまうが、3Dプリンティング技術の活用により、迅速な部品製造に対応するだけでなく、少量でもコストを抑えながら必要な部品を短期間で製造することができるようになる。


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