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Markforged、新型3Dプリンタ「FX10」と炭素繊維入りPEKKフィラメント「Vega」を発表

マサチューセッツ州を拠点とする3Dプリンタメーカー Markforged（マークフォージド）は、11月7日からフランクフルトで開催された Formnext 2023 にて、産業用新型3Dプリンタ「FX10」と航空宇宙部品製造用に設計された炭素繊維入りPEKKフィラメント「Vega」を発表した。

最新の産業用3Dプリンタ FX10

現行モデルである「FX20」と比較して、高さと幅が半分強、重量が1/4以下の「FX10」は、製造現場向けに設計されており、オンデマンドで堅牢な交換部品や工具を迅速にプリントすることができる。製造現場におけるシステムの統合を容易にするため、シンプルなタッチスクリーン・インターフェースに加えた「FX10」は、新しい自動化機能と品質保証機能を備え、従来のプラットフォームよりもオペレーターの関与が少なくて済むという。その他の機能として、自動較正（レーザーマイクロメーターによる情報）、プリントの寸法精度を監視するプリントヘッド搭載の光学センサー、最大4つの800ccフィラメントスプールを収納な密閉された収納ベイを内蔵しており、この材料保管システムは、プリントプロセス中にスプールを自動的に交換することもできる。

Markforgedのシャイ・テレム最高経営責任者（CEO）は、プレスリリースの中で次のように語っている。
「FX10は、工業生産を必要なところに届けるという当社の使命におけるもう一つの重要なマイルストーンです。FX10により、顧客は明確な投資対効果でさらに多くの産業用アプリケーションに対応できるようになります。さらに当社のDigital Sourceプラットフォームと組み合わせることで、分散型製造のビジョンを現実のものとすることができます」

炭素繊維入りPEKKフィラメント「Vega」

Markforgedの材料ポートフォリオに新たに加わった「Vega」は、航空宇宙分野で実績のあるPEKK素材と炭素繊維を配合した製品で、優れた強度、剛性、表面品質の組み合わせをユーザーに提供する。この工業用フィラメントは、高温耐性を持つ材料を必要とする航空宇宙産業をターゲットとしており、アルミニウムに匹敵する構造部品を含む様々な実装部品の生産に使用できる性能を有している。

「Vega」固有のプリント品質の優位性は、特に部品生産において顧客に有利な商業的結果をもたらすことができる。欠陥が少なく反りが少ないため、生産に適した表面品質を達成するための後処理の必要性が減少し、その結果検査時の部品受入率が向上。

「Vega」は、これまで他の高機能フィラメントではアクセスできなかった分野への新たな用途が広がる可能性を秘めている。

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