Sakuuが次世代電池の3Dプリントに成功

Sakuu、独自のプラットフォーム「Kavian」を使った次世代電池の3Dプリントに成功

3Dプリント技術を活用した全固体電池の開発を手掛けるシリコンバレーのスタートアップ Sakuu Corporation(以下 Sakuu)は、同社のアディティブ・マニュファクチャリング(AM)プラットフォーム「Kavian」を使った3Dプリント電池の製造に成功していることを発表した。

Sakuuは、独自の「SwiftPrint」技術を使い、リチウムイオン電池、リチウム金属電池、固体電池を3Dプリントし、EV市場だけでなく様々な産業向けに提供することを目指している。今回の発表は、2023年1月に発表した「SwiftPrint」電池専用のSakuuギガファクトリー設立計画の主体として、ポルシェ・コンサルティングを選定したことを発表してから数週間後に行われたもので、今回の発表と合わせてSakuuは、急成長する再生リチウムイオン電池材料のサプライチェーンとも連動した商業化戦略を進める準備が整ったとしている。
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Sakuuは「SwiftPrint」プロセスの主要なセールスポイントの1つとして、その「ドライ」な性質を示しており、この特徴により同社のバッテリー生産方法は、溶剤の使用に依存する「ウェット」AMバッテリー出力よりも、信頼性、コスト効率、スピードが向上。
また、同社はプレスリリースの中で、自社のギガファクトリーでバッテリーを3Dプリントするだけでなく、他のメーカーにも「SwiftPrint」技術をライセンスする予定であることを記している。これは、電池IPのライセンサーやライセンシーだけでなく、電池のサプライチェーンに関わる全てのメーカーにとって有益なことであり、広い意味において、世界経済全体に渡って次世代電池の生産を加速させることができると考えられる。


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