温度変化を利用した3Dプリント製潜水艦

チューリッヒ工科大学は動力源なしで水中を泳ぐ3Dプリント潜水艦を開発

チューリッヒ工科大学カリフォルニア工科大学の研究チームは、エンジンなどの動力を必要とせず、水の温度変化を利用し複雑な動きを可能とした3Dプリント潜水艦を開発した。

研究チームによって開発された小さな3Dプリント潜水艦は、全長7.5センチで、3Dプリント製のパドルが装備されている。このパドルは、燃料、電気、推進剤を利用せず、2つの形状記憶ポリマーストリップによって引き起こされる双安定推進要素を使用して動作する。

潜水艦が暖かい水に浮かぶと、形状記憶ポリマーが膨張してスナップし、パドルストロークを通じた動きを引き起こす。

潜水艦の材質と形状は、ストロークのタイミングと方向性の動き、さらにはパワーを定義する。例えば、薄いポリマーストリップは、より速く加熱され、より速く反応する。

現段階では、作動要素が単一のパドルストロークを実行するに限られており、手動で再プログラムする必要があるが、今後これらの課題を克服するため、複数のアクチュエータを備えた複雑なロボットを製造する予定である。
研究チームは将来的に、深海探査用潜水艦の推進システムに応用させることを目標としている。


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