- 2018-1-13
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IDCは3Dプリンタ関連支出が2018年に20%近く増加し120億ドル規模になると予測
米国の調査会社IDC(International Data Corporation)は、半年毎に報告するレポートで、3Dプリント技術に対する世界的支出が、2018年に120億ドル(約1兆3,5600憶円)に達すると予想。これは、2017年に発表したレポートと比較し19.9%の増加となる。
更にIDCは、世界の3Dプリント業界への支出は今後も拡大をつづけ、2021年までにCAGR(年平均成長率)で20.5%を達成し、200億ドル(約2兆2,600億円)近くまで成長すると予想。
レポートでは、ハードウェア(3Dプリンタ)、ソフトウェア、3Dプリント材料、3Dプリントサービスなど、3Dプリント業界に関連する様々な分野で支出が増加すると予想しており。中でも、ハードウェア(3Dプリンタ)と材料分野の成長率が高く、2021年までの支出額のうち、それぞれ69億ドル(約7,800憶円)と67億ドル(約7,571憶円)を占めるとしている。
次に成長率の高い分野はオンデマンド部品製造を含む3Dプリントサービスで、2021年までに55億ドル(約6,215憶円)と予想。3Dプリントソフトウェア部門は約18.6%と、本レポートでは低い成長率となっている。
3Dプリンタ市場拡大において、自動車や航空宇宙産業などの製造部門がその大半を占めるが、医療関連、ヘルスケア関連も5年間で35.4%を占めるようになると予想。また、今後新たに注目される分野として、教育とAM技術によって生成された消費者向け商品などが含まれている。
依然として多くの分野でプロトタイピング用途で使われる3Dプリント技術だが、アフターマーケット向け部品生産や新製品の製造分野でも大きな役割を担い、特に医療業界では、コスト効率の高いカスタマイズ3Dプリント技術により、2021年までにシェアを倍増させるとしている。
また今回のレポートでは、地域別による支出予測を発表。
2018年には米国が最も多い48億ドル、次いで西ヨーロッパで35億ドル。3Dプリント分野でも急速に市場規模を拡大している中国では、2018年に15億ドルの支出が見込まれている。興味深いことに、2017年から2021年にかけて高い成長率が見込まれているのは、ラテンアメリカの27.2%と中東欧の26%で、9つの地域のうち6つの地域で予測期間中に20%以上のCAGR(年平均成長率)が見込まれている。
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