プラスチック廃棄物から3Dプリント家具を製作

市民が出した家庭用プラスチックゴミを材料にしたリサイクル3Dプリント家具製作プロジェクト

ロッテルダムに拠点を置くデザイン研究スタジオTHENEW RAWは、家庭から排出されるプラスチックゴミを材料にしたリサイクル3Dプリント家具製作プロジェクト「Print Your City!」をスタートさせた。

アムステルダムに住む住民は、1人あたり年間約23kgのプラスチック廃棄物を排出しており、80万人を超える住民から出されるプラスチックゴミの総量は、環境に深刻な影響を与えるレベルになっている。

オランダのデザインスタジオTHENEW RAWは、この問題解決と環境問題への啓蒙活動を目的とした研究プロジェクト「Print Your City!」を展開し、その一環としてリサイクル3Dプリント家具を製作している。

Print Your City!は、廃棄されたプラスチックゴミを原料に大型3Dプリンタで家具を製作し、市民の目に留まりやすい公共空間にそれを施設することを目的のひとつとしている。

同プロジェクト最初のプロトタイプとしてプラスチック廃棄物から生成された3Dプリント家具「XXX(オランダの首都の紋章)」は、大型ペレット方式3Dプリンタを所有するAectualと共同で製作した作品で、長さ150cm×幅80cm、重量50kgの100%リサイクル材料から製造された。

屋外用ベンチとして完成したXXXは、同時に2~4人までの人が座ることがきるロッキングチェアで、アムステルダム市内の公園に設置された。

「Print Your City!」の名が示すように、研究チームはこのプロジェクトを通じて、市民が家庭用プラスチック廃棄物を公共用家具の原材料に変えるため、プラスチックの再利用について呼びかけている。


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