導電性3Dプリント技術によるナノアーキテクチャ

韓国で開発中の高導電性3Dプリントエレクトロニクス技術

韓国電気研究院(Korea Electrotechnology Research Institute 以下 KERI)の研究チームは、韓国科学技術院や香港大学と協力し、ウェアラブル端末に適用可能なナノレベルの導電性3Dプリント技術を研究している。

利用者の目的や用途に応じて高性能・高機能に進化するウェアラブル端末は、デバイスの進化に合わせ、膨大な量の小型回路基板および部品を組み込むことができる柔軟な材料が必要とされている。同研究グループが開発するナノレベルの導電性3Dプリント技術は、高性能な銀含有ナノ粒子インクを使用した高導電性カーボンナノチューブを堆積し、様々なデバイスに適用できる高品質な3Dプリントエレクトロニクス技術として期待されている

銀含有ナノ粒子インクから生成される微細構造は、3Dプリント後にマイクロ波を用いて熱処理され、焼結によって完全な構造体を構築する。これにより、高いレベルの導電性能を有しながら、デバイスに合わせた複雑で柔軟な構造を実現することができる。


テストプリントされた銀ナノアーキテクチャ

ウェアラブルテクノロジーの未来をリードするであろう3Dプリントエレクトロニクス技術は、センシングデバイスの進化などに応じて更なる革新的な技術が要求されている。同研究も現時点では実装段階に至っていないが、新たな半導体ナノ粒子含インクの開発など、将来的な実用化に向けて次のステップへ移行している。


導電性3Dプリンタ Nano Dimension DragonFly 2020


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