- 2016-11-15
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- 3D4C, 3DPrinter, 3DPrinting, 3DSystems, 3Dプリンター, 3Dプリンティング, BotObjects, CrafteHbot, FDM, FFF, filament, ProDesk3D, Stratasys, テクノロジー, フィラメント, フルカラー
マイクロソフトが混合材料を利用したCMYKWフルカラー3Dプリントに関する技術特許を取得
マイクロソフトの最新の技術特許は、CMYKW(シアン、マゼンタ、イエロー、キーまたは白黒)色の3Dプリント材料を物理デバイス上で混合し、CADモデルからフルカラー3Dプリントオブジェクトを生成するための技術です。
ベース素材の色情報に基づいて各レイヤ毎に2次元ポリゴンを生成し、ポリゴン単位でテクスチャマッピングを行い単一の色情報を付加。それぞれの層に設置された色情報を含む2次元ポリゴンに基づいて着色材料から3次元オブジェクトを生成するためのパスを決定。各レイヤ内のポリゴン頂点単位で色を切り替えることで、フルカラー3Dオブジェクトの外観を滑らかに仕上げる。
実用化はいつころ?
スタートアップ当初世界的な話題となった旧botObjects社の「ProDesk3D」をはじめ、「3D4C」「CrafteHbot」など、当サイトでもこれまで複数のFDM/FFF方式をベースとしたカラー3Dプリンタについて紹介してきましたが、何れの機種も製品化には至っていない(一部クラウドファンディングユーザーに提供された機種もあるが、実用レベルに至らず集団訴訟などにも発展する)など、いまも実用化が難しいのが現状です。
以下は今夏Kickstarterでローンチし資金調達に成功したFFF方式カラー(CMYK + W色のフィラメント使用)3Dプリンター「RoVa4D 3D Printer」
本当に製品化が可能なのか不明ですが、同社は公式サイト上からPreオーダーも行っている。
Stratasys社や3D Systems社がリリースするハイエンドのインクジェット方式や粉末方式ではフルカラー(実質的なフルカラーではない)が製品化されているが、実際にはこちらもまだまだ改良が必要な部分も多い。今回の技術特許でも、多色材料を物理的にどうのように混合するかのは未だ不明で、Microsoft側もフルカラー3Dプリントへの第一歩と位置づけているようなので、製品化までにはもう少し時間が必要なようです。
特許の詳細はこちらから確認することができます。
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