国内初、AS9100認証取得

3D Printing Corporation、国内3Dプリンタ業界初となるAS 9100認証を取得

3D Printing Corporation(以下 3DPC)はこの度、航空宇宙および軍需産業向けに製品やサービスを提供している上で、航空宇宙産業の品質マネジメントシステム規格「AS 9100 認証」を取得したことを事例を含め発表した。

年間1億円以上のコスト削減に期待

C-17(輸送機)では、貨物積載時の衝撃によりトラッキングレールが損傷するという問題が幾度も起きていた。損傷により、パレットを置く部分が減少し、メンテナンスや空輸の浪費で年間1億円以上のコストが発生。米空軍の上級曹長であるブレット・カイザー氏は、この問題を解決するため「K-Wedge(ケーウェッジ)」と呼ばれるプロジェクトを立ち上げた。3DPCはこのプロジェクトで、主たる設計を行い、3Dプリンターを用いて、ULTEMを使用した部品を製作。ロック機能を内蔵し、パレットがトラッキングレールの先端部に衝突するのを防ぐアップグレードに成功。2023年4月26日には、機体への装着テストが成功。現在、米国の試験施設にて使用認定に向けた厳密な評価を受けている。これが正式採用となれば、年間1億円以上発生していたコストが削減されることになる。

既存製品の高付加価値化

航空機の電気配線や酸素ホースの配線をまとめるのに、これまではコストのかかる消耗品の結束バンドを使用していた。また、結束バンドの取り付けと取り外しに時間がかかっており、作業時間が削られるという問題があった。そこで3DPCは、セルフロック式の独自のカラビナを設計。これは現在使用しているものに取り付けが可能で、また内蔵されたばねにより一定の圧力で閉じることができる。結果として、コストの削減に繋がり作業効率の向上にも成功した。

Created by Air Force SPARK Program


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