ベルギー産まれの高精度チョコレート3Dプリンタ

チョコレートの本場ベルギーで産まれた高精度チョコレート材料対応の食用3Dプリンタ

2016年10月、リエージュ大学の研究室からスタートアップしたベルギーのベンチャー「Miam Factory」は、独自に開発した食用3Dプリンタとチョコレート材料を利用し、高精度な立体チョコレートオブジェクトをプリントした。

Miam Factoryは、食品安全に関する措置の実施と執行を担当するベルギー連邦フードチェーン安全庁(AFSCA)の認証を得た食用3Dプリンタを使用し、様々な食品材料から作られる3Dオブジェクトを造形している。

同社は今回、地元の醸造所「Bertinchamps」が毎年開催するイベント「イースターエッグハンティング」の賞品として送られるビール瓶型のチョコレートの製造を委託された。

ビール瓶型のチョコレートは、Miam Factoryの施設内に設置された4つの食用3Dプリンタとチョコレート材料を使用し、レイヤーピッチ0.2mmの高精度で造形。
使用されたチョコレートの長さは合計24.6m、造形に費やした時間は僅か3時間弱となっており、仕上がりの良さから見ても、非常に優れた性能を有した食用3Dプリンタであることが分かる。

Miam Factoryはこれまでに、ホテルや企業、個人からも注文を受けており、利用者は食用3Dプリンタやレーザー彫刻機を使用したオリジナルチョコレートの制作を依頼することができる。価格は造形物の大きさや形、使用するチョコレートによって大きく異なるが、チョコレート材料はダーク、ミルク、ホワイトチョコレートの何れかから選択することができる。

これまで複数の食用3Dプリンタを紹介してきたが、Miam Factoryの食用3Dプリンタは、それまでのどの機種よりも高精度であることがサンプル写真などからも確認することができる。


関連記事

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でid.artsをフォローしよう!

     

ページ上部へ戻る