自然界に3Dプリント技術を導入するデザインソリューション

自然環境と3D技術を融合したデザインソリューション「symbio」

イスラエルのデザイナーYarden mor(ヤーデン・モル)は、木や岩など自然環境に存在する物と3D技術を融合し、快適性を維持しながら環境に優しい都市を構築するデザインソリューションを提案している。

『symbio』と名付けられたこのプロジェクトは、インフラストラクチャの破壊や、資材、エネルギー(資源)の浪費を引き起こさない新しい都市開発の代替え案として、環境に優しい都市設計ソリューションを創造することを目指し、最先端の3次元技術を活用しようとしている。

樹木に取り付けられた3Dプリント部品のデモモデル

デザイナーは、PhotoScan技術を利用し、木や岩など自然環境にある物をスキャニングし、3次元モデルを生成。生成された自然物の3次元データは他の3次元オブジェクトを組合わされ、3Dプリント用データとして完成する。


3次元化するためPhotoScanされる流木


流木と融合した3Dプリント用プラスチック部品

一連の工程から完成した3Dプリント用データは、FFF方式3Dプリンタを利用し出力され、自然物(ここでは流木)と融合し、一つの家具のような形へと変化する。

こうして生成された造形物は、屋外および屋内用建築設計などの領域に適用され、自然環境を破壊することなく必要な場所に設置することができる。

このプロジェクトは、自然環境保護について啓蒙し、人間と自然が共に快適に過ごせる環境の構築を目指すものである。


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