セレンディクス、3Dプリンタ住宅開発で慶大と提携

セレンディクス、慶應義塾大学との「フジツボ」モデル共同プロジェクトを発表

国内初の3Dプリンタ住宅を完成させたセレンディクスは、一般向けの「3Dプリンターに最も最適な住宅開発」を目指し、慶應義塾大学 KGRI(Keio University Global Research Institute)環デザイン&デジタルマニュファクチャリング創造センターに研究・設計、監修を依頼、2022年秋にプロトタイプの完成を目指す共同プロジェクトを発表した。
プレスリリース


フジツボモデル49m2完成予想図

共同プロジェクト始動の背景と目的

1)住宅の脱炭素化に資する一般向け3Dプリンター住宅(デジタル)の研究開発
セレンディクスは2018年、“世界最先端の家で人類を豊かにする”を理念に掲げ創業。ファーストミッションとして、30年の住宅ローンに縛られることなく、高性能かつ安価な家を誰もが手に入れられる社会の実現を目指しており、2022年には愛知県小牧市において国内初となる3Dプリンター住宅の施工を23時間12分で成功、世界26ヶ国59媒体で報道されるなど話題となった。2021年に発表したグランピング・別荘・災害復興住宅に対応した「Sphere(10平米・300万円)」プロジェクトのリリース後、国内からは一般向け住宅を要望する声が多く寄せられ、これを受けて3Dプリント技術の世界的な第一人者である慶應義塾大学の田中浩也教授に協力を依頼。
田中浩也教授が代表を務める慶應義塾大学KGRI環デザイン&デジタルマニュファクチャリング創造センター(2022年3月まではSFC研究所ソーシャル・ファブリケーション・ラボ建築研究ユニット)と共同で、一般向け3D住宅のプロトタイプ作成を行うプロジェクト始動に至った。

2)建設用3Dプリンターにとって最も最適な住宅開発の研究
世界の3Dプリンター住宅は通常、木造住宅などに最適な既存住宅の延長線上で開発を行っており、1ヶ月半から3ヶ月かかる施工時間の長さや、人の作業が介在するため人件費が30-50%しか削減できず価格が依然高いことなどが技術的課題として上げられている。
こうした課題に取り組むため、今回のセレンディクスと慶應義塾大学との共同プロジェクトでは、技術面、居住面、価格面における3つの分野において開発目標を立て、一般住宅においては壁面に5つ以上の複合素材、屋根はまた別の素材で作られることから、単一素材で施工する3Dプリント住宅(49m2)が完成すると今回も国内初の取り組みとなる。


KGRIが計画している住宅の平面図

プロジェクト内容

  • 構造:鉄筋コンクリート(RC)造平屋
  • 延べ面積:49m2
  • 高さ:4m
  • 設置箇所:愛知県小牧市の百年住宅工場内(予定)

1 技術面

  • 日本の建築基準法に準拠
  • 24時間以内に施工完了
  • 人の作業を不要とする単一素材で複合機能を持たせた3Dプリント住宅を実現

2 居住面

  • 30m2―100m2の広さ
  • 1階建て平屋 高い天井のある快適な室内
  • 構造強度・耐火性・耐水性・断熱の担保

3 価格面

  • 販売価格を通常の住宅価格の1/10、車が買える500万円を目指す

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