- 2017-5-23
- 最新情報
- 3DPrinting, 3Dプリンティング, Direct Metal Laser Sintering, DMLS, Electron, Jet Engine, Rocket Engine, Rocket Lab, Rutherford Engine, SLS, テクノロジー, ロケット, 粉末焼結
米国の航空宇宙企業Rocket Labは3Dプリントエンジン搭載のロケットを宇宙へ打ち上げる
米国・ロサンゼルスを拠点とする航空宇宙企業ベンチャーRocket Labは今週、3プリント部品から構成されたロケットエンジン「Rutherford Engine」を搭載した自社の最新ロケット『Electron』を打ち上げる。
炭素繊維強化プラスチック製ボディで軽量化されたロケットElectronには、電池駆動の電動機を動力とするポンプを使用したRutherford Engineが搭載されているが、このエンジンの主要コンポーネントにはメタル3Dプリント技術から構成された部品が採用されており、ロケット全体の軽量化と開発機関の短縮を実現している。
Electronは、3Dプリント部品を使用することによる軽量化を含め、従来の設計製造プロセスと比較し、大幅なコスト削減を実現。
ニュージーランドの東海岸にあるマヒア半島から発射される予定だったElectronは、天候悪化のため止む無く打上げ日が延期されているが、同社は今回の打ち上げテスト終了後、NASAやMoon Expressなどの顧客向けに新たな打ち上げを予定している。
先日お伝えしたAerojet RocketdyneやBlue Originなど、現在の航空宇宙産業において、製造時間の短縮やコスト軽減には3Dプリント技術は欠かす事の出来ないツールとなっており、この動きは今後益々拡大されるだろう。
今年初めに7500万ドルの追加資金を調達したRocket Labは、現在までに総額14800万ドルの資金調達に成功しており、評価額は10億ドルを超えている。
関連記事
- 3Dプリント製ロケットエンジンが実用化に向けた試験に成功
- GEが金属3Dプリント会社の大幅な拡大を発表
- 世界初の3Dプリントロケットがいよいよ宇宙へ
- GE9Xエンジン3Dプリント部品のテストをアップデート
- 3Dプリントパーツを組み込んだ最新ロケットエンジン
- GEがコンセプトレーザーの買収へ
- 学生チームが開発した3Dプリントロケットが打上げ成功
- NASAの研究チームが3Dプリントロケットエンジンテストを実施
- 弊社開発3Dプリントジェットエンジン模型3Dprint.comにて紹介
最新情報をお届けします
Twitter でid.artsをフォローしよう!
Follow @idarts_jp