- 2015-11-20
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Polymakerの技術者によるPLA素材造形物の仕上げ加工事例
3DFSでも販売するPolymakerの3Dプリント用フィラメントは、造形トラブルの原因の一つであるフィラメント精度(太さのバラツキなど)を軽減し、安定して精度の高い造形が可能な高性能フィラメント(材料)です。
そして今回同社の技術者は、自社のPLAフィラメント素材「PolyMax」を使って3Dプリント造形した、アイアンマンの仕上げ加工事例を公開しました。
id.artsでも、StratasysのFDM機とABS材料を使った「アイアンマン iPhoneケース」の事例を以前ご紹介しましたが、今回Polymakerで紹介された事例は、MakerBot Replicator 2とPolyMaxフィラメントを使ったライフサイズバストアップ『アイアンマン』
id.artsがFDM機で造形~仕上げ加工したアイアンマン iPhoneケース
事例では、ライフサイズのスーツをMakerBotで造形するため、ビルドボリュームに納まるサイズにヘッドとボディのパーツを分割して造形。
完成した造形品は接着固定で一体化しますが、瞬間接着剤を使って上手くいかず、研磨と2液性エポキシ樹脂接着剤など使って固定したようです。
※ PLA素材は、瞬間接着剤やプラスチック(ABS)用接着剤では固定できません。PLA素材の接着には、アクリルサンデーのアクリル用接着剤が一番効果的です。PLAの接着が上手くいかない方は、一度アクリサンデーを試してみてください。
そして、接着固定されたパーツは、パテ処理後に#240の耐水ペーパーで粗研磨を実施。
ある程度の積層跡や接合面の処理が出来たところでサーフェーサーを噴きつけています。
この作業は、サーフェーサーによる傷消しと言うよりも、研磨の甘い部分を確認するための作業と言えます。
サーフェーサーを噴きつけた後は、粗の目立つ部分に#400ペーパーで研磨を行い更に磨きこんでいます。
このように、3Dプリント造形物の研磨工程ではここまでの作業内容が最も重要で、下地研磨~中間研磨までの仕上がり次第で、最終的な完成品の仕上がり精度が決まってきます。
初心者でも扱いやすいおススメのサーフェーサーは、やはり「Mr.ホワイト サーフェーサー1000」
上記の工程を経て完成したアイアンマンは、最後に#1000程度のペーパーで仕上げされています。
下処理が甘いまま、目の細かい研磨剤を使っている方がいますが、前述の通り粗研磨〜中間研磨が最も重要です。
特に表面の硬いPLA素材に上記の3工程の研磨を実施するのであれば、粗研磨~中間研磨~仕上げ研磨に必要な番手が揃った3Dプリント用研磨材「TuneD3 BASIC」がオススメです。当サイトで紹介している仕上げ加工品の多くはTuneD3を使って研磨しています。
研磨処理が済んだアイアンマンは、マスキング~塗装処理されて完成。
正直、硬いPLA素材で3Dプリントされたこのサイズの造形物を磨くのは、相当な労力を要する作業です。
今回ご紹介したような3Dプリント造形物の仕上げ加工について、興味ある方も大変多いと思います。こちらについては機会を改めて詳しくご紹介するようにいたします。
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