- 2022-9-21
- 建設・建築・インテリア, 最新情報
- 3DFS, 3DPrinter, 3DPrinting, 3Dプリンター, 3Dプリンティング, Black Buffalo 3D, COBOD, concrete, DMLS, eco, FDM, FFF, SLS, エコ, コンクリート, テクノロジー, リサイクル, 建築, 建築関連
nidus3D、北米初となる2階建ての3Dプリント製複合施設を建設
カナダのキングストンに拠点を置く3D建設プリントベンチャー nidus3D は、世界有数の建設用3Dプリンタメーカー COBOD の「BOD2」3Dプリンタを使用して、カナダ中東部に位置するオンタリオ州に、北米初となる2階建ての複合施設のプリントを開始した。
COBODは、セメント会社 Cemex と共同で、粒径10mmまでの本物のコンクリートを99%現地調達可能な原材料でプリントすることが可能な低コストの3Dプリントソリューション「D.Fab」を開発。この技術を用いて建設中の2階建ての建物(延べ2,300平方フィート)は、1階部分がスタジオで、2階が住居になっている。
nidus3Dは、このプロジェクトのために新たに開発した手法の1つである3Dプリント水平梁を採用。この梁は現場でプリントした後、クレーンで持ち上げて所定の位置に設置される。
3Dコンクリートプリントの利点のひとつはその迅速な建築スピードにあるが、この2階建ての建物は同社としては2番目の3Dプリント構造物となり、最初の建物に要した200時間から80時間にプリント時間を短縮。同社は将来的に、プリント速度が更に向上するとしている。
nidus3Dの共同設立者であるIan Arthur氏は次のように述べている。
「カナダ全土で住宅に対する需要が大きく伸びていますが、熟練労働者の不足は深刻であり、新しい建築方法を検討しなければその需要に追いつくことはできません。我々はこの状況に対処するための解決策を模索し、3Dプリントの力を借りて手頃な価格の住宅を建設するための支援を同社の使命と感じています。」
関連記事
- アフリカ最大の3Dプリント住宅が完成
- マダガスカルに世界初の3Dプリント学校が完成
- 建設3Dプリント用インク「Planitop 3D construction ink」
- Alquist 3D、200戸の住宅を3Dプリント
- 米軍が米国最大の3Dプリント構造物を建設
- 3Dプリント技術を駆使した豪華なスイートルーム
- 建設用3Dプリンタの構成・設計アプリ
- 世界最大級のコンクリート建造物を3Dプリント
3DP id.arts の最新投稿をお届けする「Newsletter 3DP id.arts」への登録はこちら
最新情報をお届けします
Twitter でid.artsをフォローしよう!
Follow @idarts_jp