日本ロレアルは日本最大のモノづくり支援施設DMM.make AKIBAと連携し短期間で製品を開発
仏の化粧品会社ロレアルグループの日本法人である日本ロレアル(以下 ロレアル)は、デジタルおよびIoT分野の製品開発を促進するため、DMMが運営するハードウェア開発支援施設DMM.make AKIBAとスポンサー契約を締結した。
ロレアルは、化粧品会社として初めてDMM.make AKIBAとのスポンサー契約を実現。
同契約では、DMM.make AKIBAのモノづくり支援施設を利用して製品開発を行うほか、次世代の理系女子や若手エンジニアを育成すべく、日本初のビューティーハッカソンを8月に開催。
ロレアルは、2017年1月から研究員1名をDMM.make AKIBAに派遣し、装備されている高性能の最先端機材を用いて研究用測定機器やデジタルを応用した美容機器などの開発を加速させ、世界で最も感度の高い日本の消費者のみならず、アジアやグローバル市場で支持される革新的な製品開発につなげる。
第一弾として、消費者の日々の生活や行動の中でマスカラなどの製品の機能を測定する眼鏡型測定機器のプロトタイプをわずか3カ月で完成するなど、高い成果をあげている。計測したデータを製品開発に積極的に活用し、開発ニーズに合わせて派遣する研究員数を増やす予定である。
ロレアルは、DMM.make AKIBA、アールエスコンポーネンツ、講談社Rikejoの支援のもと、化粧品を通じて得る経験、感覚、効能効果を、IoTを活用して楽しく評価、共有する手法を提案することをテーマに、日本初のビューティーハッカソンを8月に実施。ロレアルは、化粧品に関するトレンドや消費者の嗜好に関するデータなどを提供し、デジタル分野のアイディアを広く募集して今後の製品開発に活用するとともに、次世代の理系女子や若手エンジニアを育成する。
日程・プログラム
- 会場:DMM.make AKIBA Base
- 対象:20歳以上(応募時点)
- 応募申込み先:http://ptix.co/2qhy0cK
- 応募期間:6月30日(金)~7月31日(月)まで
- 日程:8月19日(土)Day 1 – 考える アイディアソン:アイディア考案、8月26日(土)Day 2 – 創る ハッカソン:アイディアを具現化、8月27日(日)Day 3 – 見せる ハッカソン:プレゼンテーション・審査発表
- 賞金:審査委員により選定された優勝チームには、日本ロレアルより賞金30万円とDMM.make AKIBAよりプロトタイプ改良券を贈呈
ロレアルグループは日本を戦略的なイノベーション拠点として位置づけており、1983年にアジア初の研究所である日本ロレアル リサーチ&イノベーションセンターを開設。「世界から日本へ、日本から世界へ」という理念のもと、革新的なイノベーションの創出に注力。近年、化粧品と親和性の高いデジタルを積極的に活用しながら、消費者が化粧品を通じて得る経験、感覚、効能効果をより多角的に分析し、新しい消費者体験の提供や革新的な製品の開発を実現している。2016年には、デジタルを活用し、毛髪の表面状態を音楽で表わす「ソニフィケーション技術」をエル・プロデュースとの共同研究によって開発し、最も優れた基礎研究に与えられる「2016年IFSCC基礎研究賞」を受賞。
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