ミラノに大型3Dプリント拠点誕生

家具から建築まで巨大なアイデアを形に、大型3Dプリンターがデザイン産業と製造をつなぐ新拠点

イタリアの大型3Dプリンター開発企業 Caracol は、ミラノのデザイン・イノベーション拠点 Designtech および、ロボットを活用した大型3Dプリントを手掛ける LAMÁQUINA と協力し、大型ロボット式3Dプリント技術を活用できる新たな製造ハブをミラノに開設する。

Caracolによれば、同施設はデザイン分野に大型ロボットAMを提供するミラノ初の専用拠点となる。中心となるのはCaracolの大型積層造形プラットフォーム「Heron AM」で、多関節ロボットアームを利用して材料を押し出すことにより、大型で複雑な形状にも対応しやすく、家具や建築部材、インテリア、空間デザインなどへの応用が期待できる。

今回のプロジェクトで注目すべきなのは、単に大型3Dプリンターを設置するだけではない点で、Designtechがデザイナーや企業を結ぶ環境を提供し、Caracolが大型3Dプリント技術を、LAMÁQUINAがデジタル設計やロボット製造に関する専門技術を持ち寄り、デザイナーが考えたアイデアをデジタルデータ化し、試作から大型製品の製造までを一つの環境でつなぐことが狙いである。

同拠点では、先進材料だけでなく、サステナブル材料や再生材料の活用も想定されている。再生素材を新しい家具や製品へと生まれ変わらせることができれば、デザインと資源循環を組み合わせた新しい製造モデルにつながる可能性もある。
大型ロボット式3Dプリンターは高額な設備や専門的な運用技術が必要なため、これまで一般のデザインスタジオやクリエイターが簡単に導入できる設備ではなかったが、今回のような共有型の製造ハブが広がれば、自ら設備を所有しなくても最新の3Dプリント技術を利用できるようになる。


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