ザハ・ハディド・アーキテクツが高さ6mの模型を大型3Dプリンターで製作、建築製造の新たな可能性を提示
世界的な建築設計事務所ザハ・ハディド・アーキテクツ(Zaha Hadid Architects 以下 ZHA)において、デジタル製造技術やロボティクスを研究・開発する社内組織 Tech Lab は、国際的な空港業界特化型展示会「Passenger Terminal Expo 2026」のZHAviation展示ブース向けに、高さ約6mの航空管制塔模型を大型3Dプリンターで製作した。

今回製作された航空管制塔模型は、ZHAが設計したオリジナルデザインをもとにした高さ約6mの大型展示モデルであり、Tech Labにとってこれまでで最も高度な製造プロジェクトの一つである。
製造には WASP 製の大型押出機「HDP XL Extruder」を搭載したロボットアームを使用。模型は約1m四方のモジュール15枚に分割され、合計約270時間をかけて連続造形された。材料には展示会の安全基準を満たす難燃性PETGを採用し、完成後には内部へプログラム制御可能なLED照明を組み込み、立体的な造形美を際立たせている。

完成した各モジュールは金属製フレームへ取り付けられ、展示会場で安全に組み立てられる構造となっている。また、展示終了後には分解して再利用できる設計のため、今後ほかの展示会でも活用できる持続可能な展示物となっている。

今回のプロジェクトで特に注目されるのが、Tech Labへ新たに導入された2台目のロボットアームを本格運用した点である。WASPと共同でロボット制御システム「CEREBRO」を拡張し、複数のロボットを同時に制御するマルチロボット造形を初めて実現した。これにより、大型建築モデルや大型部材をより効率的かつ高精度に製作できる環境が整った。

今回の取り組みは、大型3Dプリンターとロボット制御技術の融合によって、建築模型の製作だけでなく、大型建築部材やデザインモックアップなど幅広い用途への展開が期待できることを示した。
関連記事
3DP id.arts の最新投稿をお届けするニュースレターへの登録はこちら
最新情報をお届けします
Twitter でid.artsをフォローしよう!
Follow @idarts_jp








