タバコの吸殻を3Dプリント用フィラメントにリサイクル

タバコの吸殻を回収し、3Dプリント用フィラメントにリサイクル

革新的な3Dプリンタ用素材の開発を目指すエストニアのスタートアップ Filaret は、有毒で生分解性のないタバコの吸殻やフィルターを回収し、3Dプリンタ用フィラメントとして再利用するためのプロジェクトを開始した。

タバコの吸殻は、バルト海で最もよく見られる海洋ゴミの一つで、毎年80トン近くの吸殻が捨てられている。有毒で生分解性のないタバコの吸殻やフィルターは、ひとつで最大1,000リットルの水を汚染し、フィルターから水中に放出された毒素は最大10年間持続し、水生生物にとって致死量となる。

タバコの吸い殻を3Dプリントに利用できるセルロースアセテートベースのバイオプラスチック材料にリサイクルすることを目指すFilaretは、エストニアのポーヤ・タリン地区の海岸近辺に20個の吸殻回収用ゴミ箱を設置。

このプロジェクトは、タリン地区の循環経済部との協力により実施されているもので、吸殻を回収するだけでなく、堆肥化可能な3Dプリント材料にアップサイクルすることで、プラスチック廃棄物の軽減と海洋汚染の回避を目的としている。
行政はこのプロジェクトが成功すれば、将来的にこの回収用ゴミ箱を正式に導入し、タリン地区の沿岸や川沿いのより広い範囲に設置することを計画している。


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