廃材から毎時1.5kgのフィラメントを製造、3Dプリンター材料の内製化と再資源化を生産現場で同時に加速
オランダに拠点を置く3Dプリンター材料関連機器メーカー 3devo は、3Dプリンター用フィラメントを内製できる新型押出システム「Filament Maker X10」を発表。廃粉末や再生材を高品質な3Dプリンター材料へ変換し、材料コスト削減と資源循環、供給の分散化を狙う。

Filament Maker X10は、樹脂ペレットや粉末、粉砕した再生材を投入すると、加熱・押出・冷却・直径測定・巻き取りまでを自動で行うフィラメント製造システムで、最大450℃まで対応する4つの加熱ゾーン、全長2.8mの空冷経路、3軸光学センサーを備え、冷却後のフィラメント径を測定しながら自動補正する。

3devoによれば、rPA12+カーボンファイバーではスプール全体で±30μmの径精度を実現し、粉末や不定形の再生材を安定供給する7.25LのSmartFlow Hopper、硬化工具鋼DC53製スクリュー、耐摩耗ノズルを採用しており、カーボンファイバー、ガラス繊維、金属粉末、木粉などを含む複合材料にも対応するという。また、PLA使用時の公称生産能力は最大1.5kg/時で、従来の研究開発向けFilament Maker TWOより大幅に高い処理量を狙った設計となる。
3Dプリンター材料を購入するだけでなく、使用済み樹脂や余剰粉末から必要な分だけ現場で作る選択肢が広がれば、研究機関では材料開発の速度向上、製造現場では在庫や輸送への依存低減につながる可能性がある。特にMJFやSLSでは造形後に再利用しにくい粉末が発生するため、それをFDM方式の3Dプリンター向けフィラメントへ転換できれば、廃棄物削減と材料費抑制を同時に進められる。
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