DMMがXYZ、IGUAZUとパートナー契約を発表

DMM・XYZプリンティング・IGUAZUがパートナー契約。3Dプリンタを活用したサービスを開始

DMM.comは3Dプリント事業において、XYZプリンティングジャパン(以下 XYZ)と正規パートナー契約を締結し、産業用3Dプリンタの販売ノウハウと豊富な販売ネットワークを持つイグアス(IGUAZU)とのパートナー契約のもと、XYZが製造販売する3Dプリンタの販売・運用代行サービスなど、3つのサービスを開始する。

DMMが展開する3Dプリントサービスは、2013年のサービス開始以来、ユーザーから預かった3Dデータの出力である「受託造形サービス」をメインに展開。今回のXYZとの正規パートナー契約により、これまで培った様々なノウハウを生かし、XYZの3Dプリンタの販売および同社の3Dプリンタを活用した運用代行サービスなどを開始し、企業の製造支援に乗り出す。

7月9日、DMM本社にて行われた3社合同発表会

運用代行サービス詳細

産業用3Dプリンタの導入は、運用に必要な付帯設備の構築にかかる初期費用に数百〜数千万円、年間では人件費やメンテナンスコストとして数百万円かかり、コストやノウハウの蓄積がなく導入を断念されるケースが多くある。DMMは、石川県加賀市に東京ドーム2個分の敷地内に物流センター内を保有しており、産業用の3Dプリンタから小型3Dプリンタまで、数十台の3Dプリンタを運用している。この設備を活用することで、導入を検討している企業に対し、低コストで3Dプリンタの使用を実現する環境を提供する。
運用代行は海外ではすでに主流のサービスだが国内での事例は少なく、今回開始する事業で、数億円規模の国内最大級のサービスを目指すとしている。

顧客が購入した3Dプリンタの「管理・運用・保守の全て」を年間固定費のみでDMM.makeが代行。顧客が購入した装置は、DMM.makeが保有する石川県の3Dプリントセンターで厳重に管理し、3Dプリンタの運用経験をもつプロのスタッフが運用する。

  • 年間固定費と材料費のみで管理・運用・保守の全てをおまかせ。
  • DMM.make3Dプリントサービスのプロスタッフによる運用。
  • 装置のメンテナンスや故障時などで稼働できない場合、DMM.makeが保有する装置の無償活用が可能。生産を止めることなく、リスクの少ない運用が可能。


石川県加賀市にあるDMM 3Dプリントサービスの生産設備一例

また、3Dプリンタ販売におけるノウハウや幅広い販売チャネルを持つIGUAZUと提携し、3Dプリンタの販売・運用代行サービスを行う事で、これまでコスト面や、物理的な制約により産業用の大型機材を導入できなかったユーザーに対してアプローチが可能となる。

レンタル&バイサービス

レンタル&バイサービスは、購入前のお試しとして、販売価格の1割のコストで3Dプリンタを3ヶ月間レンタル利用できるサービスとなっており、3ヶ月の試用後は、残額の支払いによって機器の完全購入ができるサービスとなる。


尚、レンタル期間中に利用していた機器はレンタル専用機で、試用期間後に納品される3Dプリンタは全て新品となる。

ワークショップサポートサービス

ワークショップサポートサービスは、3Dプリンタの運用に豊富な知見を持つスタッフが、機器の設置方法や使い方、運用方法、メンテナンス等、あらやる使い方をレクチャー。実戦形式で提供するサービスとなる。

実機を触りながらのワークショップ形式のため、体験しながら学べ、習得率が高い。

 

今後の取り組みについて

DMMは、今回の取り組みを機に3Dプリントセンターをリニューアル。DMMが石川県加賀市に保有する東京ドーム約2個分の敷地内にある物流センターの建物を拡張、3Dプリントセンターの面積を増やすことで、さらなる業務の効率化を図る。区画の拡張だけでなく、依頼された企業の機密情報を取り扱う事が多いことから、セキュリティーゾーンの設置や各種機材の適正配置など、大規模な改修を行い、生産効率の向上を図る。
また、XYZとも共同で新たな技術開発を既に進めており、共同研究素材や生産効率の向上など、様々な分野で日本国内における3Dプリンタの利用を加速させる。


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