DMM.make AKIBA誕生から1周年

DMM.make AKIBAで開催されたオープン1周年記念イベントとモノづくりの新しいカタチ

2015年11月11日は、秋葉原に有る『DMM.make AKIBA』において、オープン1周年となる記念イベントが開催されました。

いまや「モノづくり」「スタートアップ」の聖地とも言われているDMM.make AKIBA。オープン以降何度も足を運ばせていただいた同施設ですが、11月11日はオープンから1周年となり、それを祝した大規模な記念イベントが開催されました。

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開始直後から物凄い人

当日は、入居されるベンチャーをはじめ、関連事業者による小ブース出展や「AKIBA of the YEAR 2015」の発表の他、同施設エバンジェリスト 小笠原治氏、Cerevo代表 岩佐琢磨氏、堀江貴文氏によるトークセッションなど、来場者を盛り上げる様々な催し物が開催されました。

関連事業者による出展

グッドデザイン賞金賞受賞をはじめ、世界中の様々なコンテストで受賞歴を有するexii「HACKberry」や、Cerevoの新商品スマホ連携スノーボード・バインディング「SNOW-1」の量産機展示、トヨタのCMでも話題となったスマートシューズ「Orphe」など、DMM.makeに関係の深い事業者による作品出展などが多数ありました。

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もはやDMM.make AKIBAを代表するプロダクト?とも言えるexiiさんの電動義手

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スマホ連携スポーツ用品ブランド「XON」第1弾「SNOW-1」

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モーションを光や音に変換するスマートシューズOrphe

その他、同会場には先のゲームショウで大きな注目を集めたProduction I.G.による「攻殻機動隊 新劇場版 Virtual Reality Diver」の体験ブースが設置され、Oculus Riftを使った360°立体VR体験が可能となっていました。攻殻機動隊ファンの筆者も整理券をもらって体験してきましたが、大変素晴らしい内容でした。

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こちらは、LEGOブロックをつかった株式会社ネクストさんのバーチャルシミュレーター「GRID VRICK
デバイス上に配置されたLEGOブロックの形や色に応じて平面図を展開し、そこからHMDを利用したVRシミュレートを実行できるバーチャルシミュレーションシステムです。

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その他、インテルやオートデスクをはじめ、様々な企業による出展もありました。

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Shade3Dさんは最新のマジカルスケッチ3Dのデモを実施

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インテルさんもブースを設けていました

また同会場内では、大型電動バイク「zecOO」などを販売するDMM.make SELECTIONによる新たな取扱い商品の展示もありました。

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SpoonGLOWEARは、フードからジッパーにかけて仕込まれたELワイヤーが曲に合わせて(音感センサーモード)光るパーカー。

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電動バイク「bycle(バイクル)
36kgの車体で自転車感覚で走行できるバイクルは、バッテリー消耗時のアシスト機能付きペダルが装備された電動バイク。
bycleシリーズをDMM.make STOREにて購入した方には、DMM.make AKIBAで手作りした黒檀のキーホルダーが付属するそうです。

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key

DMMさんは何でも売るんだなぁ。と、改めて感心しました。

 

そしてイベント後半では、小笠原治氏×岩佐琢磨氏×堀江貴文氏によるトークセッションや「AKIBA of the YEAR 2015」の発表が行われました。

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トークテーマは「もし3人でスタートアップするとしたら何をつくるか?」
「この3人ではじめるなら、100億ぐらい集めてやるビジネスじゃないと」という前提から話がスタートし、パーソナルモビリティやサイバネティクス、医療分野にいたるまで展開。予定時間を押しての濃い内容のトークイベントとなりました。

 

DMM.makeがもたらしたモノづくりのカタチ

オープン当初から世間を賑わしたDMM.make AKIBAは、わずか1年で多くのスタートアップを支援し、DMM.makeが展開する造形サービスは、一般消費者にまで3Dプリント技術の活用を広めるキッカケをもたらしてくれました。

DMM.makeの存在
打倒Shapewayas!とも言える価格破壊が、従来の3Dプリントサービスを凌駕し、いつの間にか日本トップクラスの試作屋さんにまで成長。
DMMさんにとっては収益性の悪い事業であるかもしれませんが、DMM.makeの存在がなければ、国内の3Dプリントサービス事業はShapewayasやMaterialiseなど欧州のサービス事業との間に大きな差が生じ、DMM.make AKIBAが実施するような事業スタイルも存在しなかったかもしれませんね。

DMM.make AKIBAでスタートアップ
ハードウェア開発などにおいて、技術面や資金面など含め現実的に乗り越えなければいけないハードルが幾つもありますが、従来型のベンチャー支援システムではそれらをトータルでサポートできる仕組みがほとんどなかった(あるいは知るキッカケが少なかった)と思います。
そんな中登場したDMM.make AKIBAは、まさにそれらに欠けていた部分を総合的に補い、ベストな方向へと導いてくれる「道しるべ」または「苗床」のような存在となったのではないでしょうか。専門家による技術面のサポートから、クラウドファンディングへのローンチやスカラシップ制度など、テクニカルな部分から資金面に対する支援まで、将来的に大きく開花するかもしれない優秀な素材に対する総合的な支援を実行できるのが、DMM.make AKIBAの素晴らしいところではないでしょうか?

DMM.make AKIBAから多くのベンチャーが旅立ち、Oculusのような成功を収める企業が誕生して欲しいですね。

そして、DMM.make AKIBAに類似する施設として近くオープンする「TechShop(米国を本拠地とする会員制DIY工房)」など、同類の施設は今後全国的に広がるかもしれませんが、現在のDMM.make AKIBAのような総合的なサポートができる仕組みを構築するのは簡単なことではありません。今後この分野がどう成長していくのか、2016年以降も大いに注目していきたいですね。


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