DGSHAPEが小型彫刻機「DE-3」を発表

最新技術を搭載し高精度と使いやすさを実現した卓上型彫刻システム「DE-3」

ローランド ディー. ジー.より3D事業を引き継いだDGSHAPEは、同社初となる彫刻機『DE-3』を発表。ローランド ディー.ジー.製の彫刻システムにもそのまま対応できるように基本的な構造は変更せず、インターフェース、ソフトウェアの見直しを行い、導入したその日から使いこなせるユーザビリティを実現。ユーザーの利便性を高めた製品となっている。

DE-3は、現行モデルであるローランドディー.ジー.製「EGX-350」と敢えて基本構造を変えずに、進化させることをテーマに開発。そのため現在稼動している銘板や電柱札の彫刻システムにも対応することが可能(ソフトウェアアップデートが必要)で、工業製品の操作パネル、ブレイル(点字)システム、更にはノベルティグッズの名入れやエングレービング(彫刻による装飾)など、彫刻を必要とする全ての業界で使用できる。

DE-3の特長

レーザーポインター搭載で安定した彫刻作業

原点設定や、彫刻エリアの四隅で一時停止し彫刻範囲を示すエリアプレビュー機能、予め彫刻する際のツールの通り道をなぞるパスプレビュー機能など材料のセッティングに便利な機能を備えたレーザーポインターを搭載。これにより、誰でも安定した彫刻作業が行える。


レーザーポインター

LAN対応のインターフェース

従来のUSB接続に加えLAN接続用ポートも装備。コンピューターとの接続が簡単に行えるUSB接続だけでなく、DE-3とパソコンを別の部屋に設置することも可能なLAN接続により、ネットワークプリンターとして作業環境の自由度が大幅に向上。


LAN対応のインターフェース

新アプリーションソフトウェアDr.EngravePlusを標準添付

文字彫刻はもちろん、デザインされた図案やマークなどのベクターデータ(線分データ)を取り込んで彫刻が可能なほか、画像データ(bmp、jpg、png形式)から輪郭線を抽出する機能も搭載。また、可変データを取り込んで一度に複数のシリアルプレートや名札などを彫刻ができるテンプレート機能も搭載。面倒な複数同時彫刻をサポート。さらに、加工に便利な穴あけ加工と面出し加工モードを追加。精密彫刻の際の面出しや、素材への穴あけ作業を、専用ソフトウェアを別途用意せずに行える。


アプリーションソフトウェア Dr.EngravePlus

ハンディパネル

使いやすさに定評のある製品本体から独立したハンディコントロールパネルをブラッシュアップ。表示画面がより見やすくなり、さらにオーバーライド機能が追加され、送り速度やスピンドル回転数に対し変更割合を指定することで、彫刻条件を調整することができる。

DE-3 主な仕様

  • ワークテーブルサイズ(幅×奥行):305 × 230 mm(A4ワイド)
  • XYZ 動作ストローク(X、Y、Z):305 × 230 × 40 mm
  • XYZ 軸駆動方式:ステッピングモーター、3 軸同時制御
  • 動作速度:XY軸 0.1 ~ 60 mm/sec、Z軸 0.1 ~ 30mm/sec
  • ソフトウェア分解能:0.01 mm/step
  • スピンドルモーター:ブラシレスDC モーター、スピンドル回転数:5,000 ~ 20,000 rpm
  • ツールチャック:カッターホルダー、コレット方式
  • 取り付け可能なワーク厚み:最大40 mm(ノーズユニット使用時は最大38 mm)
  • インターフェース:USB、Ethernet(10BASE-T/100BASE-TX ⾃動切替)、制御コマンド:RML-1
  • 電源電圧および周波数:AC100V ± 10%、50/60Hz(過電圧カテゴリ:区分Ⅱ、IEC60664-1)
  • 定格電流:1.0 A、消費電力:80 W
  • 動作音:動作時63 dB以下(未切削時)、待機時40 dB以下
  • 外形寸法(幅×奥行×高さ):616 × 587 × 390 mm
  • 重量:35 kg
  • 価格:748,000円(税抜)

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