3D技術で復元された1954 Jaguar XK120 SE

英国の自動車工房はリバースエンジニアリング技術で希少なクラシックカーを完璧に復元

英国のクラシックカー専門自動車工房「クラシックモーターカーズ(CMC)」は、希少なジャガーの1台である1954年製 Jaguar XK120 SE Pininfarina(ピニンファリーナボディ)を、3Dスキャンや3Dプリント技術を活用し復活させた。

今回復元された1954 Jaguar XK120 SEは、ニューヨークに拠点を置く高級ヨーロッパの自動車輸入業者ホフマンが、イタリアのデザインハウスPininfarinaへ発注しカスタマイズされた車体で、恐らく世界に1台だけしか存在しない希少性の高いモデルとされている。2015年にこのモデルを購入したCMCは、6,725時間もの時間を掛け、完璧な状態へと復元した。

オリジナル部品や資料が殆ど存在しない中、CMCの専門家チームは様々な課題に直面したが、3Dスキャナや3Dプリンタを利用したリバースエンジニアリング技術を活用することでそれぞの課題を克服。

3Dスキャナでリアウィンドウ開口部を3Dスキャンし、スキャンデータから抽出した情報を元に新しいリアウィンドウを作成するなど、不足しているパーツを製作するため3Dスキャンや3Dプリント技術を駆使し、モックアップや実装部品を生成した。
リバースエンジニアリング技術と技術者達の高度な職人技により、ボディ、エンジン、トランスミッション、サスペンション、ブレーキシステムなど、車両を構成するあらゆる部品を完璧に復元。

また、最終仕上げとなる内外装を仕上げるに当たり、オリジナル色を判断できる資料が無かった同モデルでは、解体作業時に外されたフロントウィンドウ周りに残された僅かなオリジナル塗料を元に、ボディ用塗料を調色。インテリアでは、解体時に発見されたオリジナル革サンプルを頼りに、カーペットやトリム素材と色を再現。

これら偶然の小さな発見やエンジニア達の努力により、1954 Jaguar XK120 SEは見事に復元された。

同車両は、2017年8月にカリフォルニア州で開催されたペブル・ビーチ・コンクール・デ・エレガンスで発表され、世界中のクラシックカーコレクターの注目を集めた。


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