3Dプリント技術で豪海軍を支援

AML3DとBAE Systemsがハンター級フリゲート艦9隻の設計・建造をサポート

海洋向けなど大規模な部品製造が可能な大型金属WAM(Wire Arc Additive Manufacturing)システムを提供する AML3D は、英国の国防・情報セキュリティ・航空宇宙関連企業 BAE Systems plc の子会社で、オーストラリア最大の防衛請負業者 BAE Systems Australia(以下 BAEシステムズ・オーストラリア)と、オーストラリア軍のハンター級フリゲート9隻の設計・建造契約をサポートするコンポーネントの実現可能性とプロトタイプを調査するための購入契約を締結した。

この契約は、BAEシステムズ・オーストラリアのハンター級フリゲート・プログラムにおける積層造形に関する既存および将来の要件を満たすものであると同時に、AML3Dの戦略的パートナーシップを拡大するものである。プロトタイプのコンポーネントは、より高い強度特性を提供することを目的としており、将来の部品製造において、従来の鋳造品に代わる選択肢を提供するようになるとしている。

AM3D の ARCEMY マシン

AML3Dは、イギリスの慈善団体であるロイド・レジスター・ファウンデーションが保有する船級協会「ロイド・レジスター・グループ・リミテッド(ロイド船級協会)」の認定を受け、国際的な認定登録機関および船級協会 DNV の「Additive Manufacturing Facility Accreditation」を取得した世界初の大規模3Dメタルプリンタメーカーとして、海洋業界に認定高強度コンポーネントを提供するリーダー的存在である。プロトタイプのハンター級コンポーネントの購入契約は、2020年10月に開始された商業的検証試験プログラムを受けたもので、検証試験においてAML3DのWAM技術が、リードタイムを最小限に抑え、AM製造部品に関するBAEシステムズ・オーストラリアの社内基準を満たす可能性を持つ、コスト効率の高い製造ソリューションであることを実証。さらに検証テストの結果は、オーストラリア政府の海軍造船計画で定められている継続的な海軍造船と主権能力の維持を、WAM技術がどのようにサポートできるかを示している。


関連記事

3DP id.arts の最新投稿をお届けする「Newsletter 3DP id.arts」への登録はこちら

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でid.artsをフォローしよう!

     

ページ上部へ戻る