2048³ボクセルの超高精細AI 3D生成で、写真から3Dプリンター向けデータ作成までを効率化
AI 3D生成プラットフォーム「Hi3D」を開発するMath Magicは、画像からより精密で実用的な3Dモデルを生成することを目的に、新世代モデル「Hi3D V3.0」を公開した。2048³ボクセル級の高精細な形状表現に対応し、3Dプリンターを使った造形を含む幅広い制作現場での活用を狙う。

AIを利用して画像から3Dモデルを作る技術は急速に進化しているが、一方で従来のAI生成では、細かな文字や薄い部品、複雑に重なった形状などが一体化したり、細部が失われたりすることがあり、実際の制作に利用するには人の手による修正が必要になるケースも少なくなかった。
Hi3D V3.0は、こうした課題の軽減を目指して形状生成の解像度を従来の1536³から2048³ボクセル級へ引き上げた。2048³では1536³と比較して総ボクセル数が約2.37倍となり、羽毛や鱗、小さな文字、浅い彫刻、機械部品など、これまで形が潰れやすかった部分の再現性向上が期待できる。
さらに、写真に写っていない背面や物体の陰に隠れた部分についても、複数の視点から構造を推測する能力を強化。表面表現では最大8Kテクスチャに対応し、細かな模様や色の境界まで高精細に表現できる。

AI生成から3Dプリントまでを一つの流れに
Hi3D V3.0で注目されるのは、単に美しい3Dモデルを生成するだけでなく、実際の3Dプリントまで意識した制作環境へ進化している点である。
Hi3Dには、モデルを3Dプリンターで造形可能な大きさに分割する「Split for 3D Printing」、複数色の造形に対応する「Multicolor 3D Printing」、複数パーツを造形プレート上へ配置する「Auto-Plating」などの機能が用意されており、AIによるモデル生成から造形準備までを一つのワークフローへ近づけ、複数のソフトを使った編集作業を減らす狙いだ。
これまでフィギュアや試作品、展示模型などを製作するには、CADや3DCGによるモデリング技術が大きなハードルとなっていたが、画像から精密な3Dモデルを短時間で生成できれば、専門的なモデリング経験を持たないユーザーでも3Dプリンターを活用しやすくなる。

ただし、2048³という高い解像度だけで高品質な造形が保証されるわけではない。実際の3Dプリントでは、モデルの厚みやメッシュ構造、サポートの必要性、使用する3Dプリンターの性能や材料特性なども品質を左右する。また8Kテクスチャは、単色造形よりもゲームや映像、多色3Dプリントなどで特に大きな効果を発揮する。
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