Samsung×スパイダーマンの最新広告に架空の3Dプリンターが登場
世界最大級の電子機器メーカーである Samsung は、Sony Picturesの最新映画「Spider-Man: Brand New Day」とのコラボレーションを通じ、最新の折りたたみスマートフォンを印象的に訴求する映像広告を公開した。映像ではスパイダーマンが架空の3Dプリンターを使って新たなスマホを生み出し、SNSでも注目を集める未来的なモノづくりを描いている。

Samsungが公開した約2分の映像では、ニューヨークで戦いを繰り広げるスパイダーマンことピーター・パーカーが、戦闘のたびに壊れてしまうスマートフォンに頭を悩ませる。そこで登場するのが「Fabricator」と呼ばれる架空の3Dプリント装置だ。ピーターが装置を起動すると、新しい折りたたみスマートフォンが短時間で形作られていくという、まるで未来の3Dプリンターを思わせる演出になっており、広告にはSamsungの新型折りたたみモデル「Galaxy Z Fold8 Ultra」が登場する。
必要な物を必要な場所で作るという発想はSFの定番であり、『スター・トレック』の「レプリケーター」も代表例で、食事から部品まで生成できる装置として長年描かれてきた。1947年のSF小説にも、材料を積み重ねながら物体を作る現在の3Dプリント技術を思わせる構想が登場しており、かつて空想だったオンデマンド製造という考え方が、現実の技術へ少しずつ近づいている点は興味深い。
そして、その流れはすでにスマートフォン産業にも及んでいる。AppleはiPhone Airのチタン製USB-Cポートを3Dプリントで製造しており、従来の鍛造方法より使用材料を33%削減しながら、より薄く強い部品を実現したとしている。つまり、スマートフォン全体を数秒で出力するSamsung広告の世界はまだフィクションだが、複雑で小さな金属部品を3Dプリンターで量産製品に組み込む時代はすでに始まっている。
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