Relativityが3Dプリントロケットを発射台に展開

Relativity、完全に3Dプリントされたロケット「Terran 1」を打上げに向けて発射台へ展開

アディティブ・マニュファクチャリング(3Dプリント)技術を用いたロケット開発を手掛ける航空宇宙3Dプリントのパイオニア Relativity は、7年間の製作期間を経て完成させた世界初の完全3Dプリントロケット「Terran 1」を、来たる打ち上げに向けてプラットフォームに展開した。

「Terran 1」は、自社開発のStargate WAAMシステムおよび金属PBFによってプリントされたボディとエンジンを搭載した世界初の完全3Dプリントロケットで、金属製の3Dプリント構造物としてはこれまでで最大の高さを誇っている。
Relativityは、3Dプリンティング技術を使用して、高度に自動化された工場内でロケットを製造することで、部品点数(従来の約1/100)とサブアセンブリ数を大幅に削減。これにより破損の可能性がある箇所を少なくし、高い信頼性と生産速度の向上を実現。また、3Dプリンティング技術を多用することで、工具の削減やサプライチェーンの合理化・簡素化などにも役立つとしている。

当初、2022年夏にフロリダ州ケープカナベラルにある空軍基地第16複合発射施設(Launch Complex 16)から打ち上げを予定していた「Terran 1」は、予定よりも数ヶ月遅れで打上げ準備に移行した。
関連記事:Relativity、今夏3Dプリントロケットを打上げ

Relativityは次のステップとして、2024年にケープカナベラルから完全再利用型の3Dプリントロケット「Terran R」を打ち上げることを計画している。


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