Nikon、3Dプリンタメーカー大手SLMを買収

ニコン、金属3DプリンタメーカーSLMの増資引受け及び同社に対する公開買付け実施を決定

日本の光学機器メーカー Nikon(以下 ニコンは、ドイツのリューベックに本社を置く金属3Dプリンタメーカー大手 SLM Solutions (以下 SLM)を買収することを発表。本取引の取引総額は、622 百万ユーロ(約840 億円)となる。
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ニコンは、「人と機械が共創する社会の中心企業」を目指し、デジタルマニュファクチャリング(3Dプリンティング)事業を戦略事業と位置付けており、金属3Dプリンティング(AM)を将来大きな成長が期待できる有望な領域であるとみている。本買収によりニコンは、成長が期待される金属AM領域のグローバルリーダーとして、開発とイノベーションを加速させ、新たな革新的な製品・サービスを創出し、顧客層を拡大することができるようになり、多様なエンドユーザーに対し、スピード感をもって総合的なソリューションを提供し、さらなるイノベーションと量産化につなげたいとしている。
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ニコン代表取締役兼社長執行役員の馬立稔和氏は次のように述べている。
「本買収は、中期経営計画で定めた2030年のありたい姿である「人と機械が共創する社会の中心企業」の実現に向けた、重要なステップです。戦略事業に位置付けているデジタルマニュファクチャリング事業において、有望市場である金属AM領域で新たな価値創造を目指します。金属AM装置は、複雑な部品製造を実現し、製造時間の短縮、CO2排出量、エネルギーコスト、廃棄物の削減に貢献し、ものづくりの世界に革新をもたらすと考えています。当社と、世界有数の金属AM専業会社であるSLM社は、技術による革新がものづくりの未来を変えるというビジョンを共有しています。本買収により、当社のデジタルマニュファクチャリング事業をさらに成長させていきます。」


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SLM社CEOのサム・オリアリー氏は次のように述べている。
「ニコンは、1世紀以上に亘り最先端の光学技術と精密機械を開発しています。私はSLMがニコンとパートナーを組み、テクノロジーリーダーシップを更に高めることを非常に歓迎しています。私たちは本件取引及びパートナーシップは我々の株主、従業員、お客様を含む全てのステークホルダーにとって最良であると確信しています。」


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