Alquist 3D、200戸の住宅を3Dプリント

建設用3Dプリンタ企業Alquist 3D、米国バージニア州に200戸の住宅建設計画を発表

最先端の3Dプリント技術を使用して、手頃な価格で持続可能な革新的な3Dプリント住宅を開発する建設用3Dプリンタ企業 Alquist 3D は、米国バージニア州に200戸の3Dプリント住宅を建設する計画を発表した。
この地域では労働人口が急速に増加していることから、アクセスしやすい地域に新しい住宅を迅速に建設するための手段として、3Dプリンティングの有効性を示すのに理想的な環境になるとしている。

Alquist 3Dは、2021年末に非営利団体 Habitat for Humanity と共同で、COBODの大型建設用3Dプリンタ「BOD2」システムを使い、1,200平方フィートの居住空間を持つ3Dプリント住宅を建設した。当時この住宅の外壁はわずか28時間でプリントされており、Alquist 3Dの創設者兼CEOであるZachary Mannheimer氏は「3Dプリンティングが米国の住宅建設市場にもたらすスピードと持続可能性の両方を実証したものである」というコメントを発表している。

新たな建設予定地となる地域では、ボルボ、ブルースター・マニュファクチャリング、アメリカン・グローブ・イノベーションズといった大手企業が、この町に3,000人分の雇用を創出するために進出しており、Alquist 3Dは「この地域における住宅需要が急拡大している」として、同地域の労働者のために大規模な住宅を建設する計画を発表した。
この需要に対応するため同社は、Black Buffalo 3Dの「NEXCON」という3階建ての構造物を作ることができるガントリーシステムを使って大規模な住宅建設を予定。

米国の労働安全衛生局が制限する最高プリント速度は秒速「9.8」で、12時間の連続運転により1,000平方フィートの構造物を20時間以内に造ることができるという。また今回のプロジェクトでは、モルタルよりも強度や耐久性に優れているとされる同社独自の「3Dコンストラクションインク」が用いられる。
関連記事:建設3Dプリント用インク「Planitop 3D construction ink」

200棟の3Dプリント住宅建設に関する具体的なスケジュールは発表されていないが、2022年4月29日にキックオフされることを明らかにしている。


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