造形台への接着性を向上させる「Magigoo Pro」

Thought3Dはエンジニアグレードフィラメントの接着性を向上させるための接着剤をリリース

2014年に起業した化学物質および材料研究開発のスタートアップ「Thought3D」は、さまざまなエンジニアリンググレードフィラメントの造形台への接着性を向上させるため、特別に設計された接着材ブランドを刷新、新たに「Magigoo Pro」シリーズをリリースした。

Magigoo Proシリーズは、造形台への最初のプリント層の接着性を向上させ、同じプリンタで様々な産業用プラスチックを簡単にプリントすることを可能にする。
従来の同類製品と異なり、プリント後の造形物も簡単に造形台から取り外すことができ、使用後のクリーニングも容易な製品となっている。

Magigoo PP、Magigoo PP-GF、Magigoo PC、Magigoo PAの4種類から構成される新しいMagigoo Proシリーズは、環境に優しく安全性にも配慮されており、非毒性で臭いもなく、PLAやABSの他、HIPS、PETG、TPUなど様々な素材の造形台への定着性を向上させることができる。

Magigoo PPおよびPP-GF
Magigoo PPおよびPP-GFは、ポリプロピレン(PP)材料とガラス繊維強化ポリプロピレンの接着性向上に適した製品で、ヒートベッド上で使用できるよう配合されている。同社によると、市販のPPテープや接着シートよりも簡単な塗布とクリーニングを実現しているという。


image:Thought3D

Magigoo PC
Magigoo PCは、ポリカーボネートフィラメント材料の接着性を向上させ、ヒートベッドでも使用することができる。

Magigoo PA
Magigoo PAは、2018年後半よりベータテストに入る予定の開発中製品で、ナイロン系フィラメントの接着性を向上させる物となる。

同社は、大型産業用FFF方式3Dプリンタのメンテナンス性とプリントの信頼性を高めるため、ベルリンに本拠を置く大型3DプリンタメーカーBigRep社と提携した。

一般的な接着性向上のためのツール

FFF(FDM)方式コンシューマ機の利用において、造形台への接着性向上には、マスキングテープヘアスプレースティックのり3Dプリンタ用プラットフォームシートの利用が一般的である。


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