Wikimedia Commonsが3Dモデルのアップロードに対応

Wikimedia Commonsは3Dプリント可能な3次元モデルのアップロード機能を実装した

Wikimedia Commons(ウィキメディア・コモンズ)は、テーマ編集者が3Dモデル(.STLファイル)をサイトにアップロードできるようにする新機能を導入。
現在この3Dモデル追加機能は、Wikimedia FoundationのMultimediaチームによって開発されている。

※ ウィキメディア・コモンズ (Wikimedia Commons) は、ウィキメディア・プロジェクトの中で、画像などのファイルを専門的に受け入れているプロジェクトで、ウィキメディア・コモンズにアップロードされたファイルは、全ウィキメディア・プロジェクトにおいて利用される(Wikiより)。

これまでウィキメディアは、オーディオ、ビデオ、2D画像を提供してきたが、今回新たな機能として3Dモデルのアップロードに対応。これにより、より多くのテーマにおいて新しい視点を提供し、これまでにない高機能なデジタルアーカイブを提供することが可能となる。

ウィキメディアの今回発売は、3D分野進出への初歩的なもので、今後より慎重にこのプロジェクト進めようとしている。現在の3Dアップロード機能は、3Dプリンタ用データとして利用される汎用フォーマット「.STL」形式のみをサポート。

アップロードされた3Dファイルは、はじめに3Dモデルの静的プレビューを表示し、画像をクリックすると、インタラクティブビューアが読み込まれる。このマルチメディアビューア拡張機能により、ユーザーは360度あらゆる角度からモデルを閲覧し、ダウンロードした3Dデータから3Dプリントすることを可能にした。

3Dデータとして最初にアップロードされたモデルは、2015年にISILによって破壊されたパルミラ遺跡のAsad Al-Lat像(アサド・アル・ラットは、2000年以上に渡り古代シリアのパルミラ市の守護像)で、パルミラ古代都市に関するデータの取得、保存、共有、およびクリエイティブな利用に特化したオンラインコミュニティプラットフォーム「#NEWPALMYRA」プロジェクトの創設者であり、後にシリア政権により不法に処刑されたシリアのオープンソースソフトウェア開発者Bassel Khartabil氏の人生を称えるものである。


@mit news

各テーマに3Dファイルをアップロードするには、Wikimedia Commonsにログインし、ページ左側にある「ファイルをアップロード」リンクをクリックする。


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