3Dプリンタで造られた水耕栽培壁

セラミック3Dプリンタとエコロジカルデザインを融合させた自己制御型緑化ファサード

オーストリアの公立大学インスブルック大学、米国のデザインスタジオ ceraLAB、建築実験研究所 exparch.hochabu のデザインチームは、3Dプリンティング技術を用いて、従来の建築手法では実現不可能だった複雑で有機的なフォルムの多孔質な自己制御型緑化ファサード「Biomic Wall(バイオミック・ウォール)」を作り出した。

バイオミック・ウォールは都市空間を変革する可能性を探りだす

建築と自然を融合させたバイオミック・ウォールは、斬新なセラミック3Dプリンティングとエコロジカルデザインの原理を組み合わせたファサードのプロトタイプで、この水耕栽培用の壁はインスブルック大学の修士課程の一環として、ceraLABとexparch.hochabuの協力のもと、進化し続ける環境景観にダイナミックに対応するために開発された。

レンガは4mmと2mmノズルを使用してプリントされる

特に、様々な動植物の生息地となりながら空気の質を改善し、都市の気候を調整し、騒音を減衰させるために密集した都市空間の緑化に貢献することを目的としている。

プロトタイプはスプレー釉薬で施釉された

この建築プロトタイプの目的は、エコロジーの文脈における建築の境界線に挑戦し、文化的かつ生物多様性を再生する空間としての役割を再考することを求めており、プロジェクトの核心は、建築環境と自然界の共生関係を育みながら、現在の環境状況に対応する建築的バイオームを構築することにある。

壁の多孔性と深さにより、セラミックの緑色化が可能になる


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