米国住設メーカーが3Dプリント水栓金具をリリース

米国最大設備メーカーがメタル3Dプリントで生成された水栓金具を発表!発売は2016年を予定

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米国最大の衛生陶器メーカー『アメリカンスタンダード社』は、北米市場を中心にAmerican Standardブランドなどの衛生陶器、浴槽等の水回り製品の生産と販売を主事業とする、リーディングカンパニー(同社は現在、日本の最大メーカー株式会社LIXIL傘下)。

今回同ブランドから発表されたのは、SLS方式でメタル3Dプリントされた水栓金具。メタル3Dプリント技術を活用することで、従来型の製造手法では実現が困難であったデザインを、機能性を担保した上で実現している。
また、同製品はすべてNSF認証を受けており、WaterSense®ラベルの節水基準を満たしています。

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今回発表された3種類は何れも金属粉末をベースにSLS(粉末焼結積層)方式で造形されており、1セットの造形に約24時間を要する設計になっています。
同社は、今後12カ月以内に各地のショールームへこの水栓金具の設置を計画している。国内のLIXILショールームに設置されることは無いと思いますが、米国内での予想価格は12,000ドル~ 20,000ドルと、高級水栓金具並みの価格を想定しているようです。

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今回の水栓金具は、旧来からの造形手法をベースに構築されているため、技術的には決して新しい物ではなく、3Dプリント造形後に手仕上げで研磨されたパーツにはメタルプリントの特徴的な積層跡などもクッキリと現れています。しかし、こういった製品を実用化前提で製造~販売までしてしまうところは見習いたいですね。
水栓金具には、意匠性に優れた高機能な商品が多いため、従来型の商品との差別化などが難しいかもしれませんが、プリント技術の向上に合わせ今後も発展する分野かもしれません。


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