高解像度画像から生成したデータで心臓病治療のための3Dプリント動脈を生成
動脈の3Dプリントモデル
日本でも死亡原因上位である心疾患。心臓をとりまく冠動脈に異常を来たし、血液の通り道が狭くなったり、血栓などが原因で深刻な事態を招くことがある恐ろしい病気。
そん心臓病治療をより高精度に実施するため、メルボルン大学の医師やエンジニアチームは、心臓病患者の動脈モデルを作成する3Dプリント技術を開発。
極小の光コヒーレンストモグラフィー(OCT)カメラを使って撮影された患者の動脈内部の高解像度画像をスーパーコンピューターを使って解析し、乱流や血流量などを測定することができるモデルデータ(動脈内の数百万のデータポイントから3Dモデル)を作成。
ここで生成された3次元データを元に、技術チームが一日以内に患者の動脈を3Dプリント。術前検証などにも利用することが可能となる。
光コヒーレンストモグラフィー(OCT)カメラを使って撮影た動脈内部の超高解像度画像
彼らの目的は、患者が手術している間に動脈をデータ化、最終的にはその場で生体適合性ポリマー材料のカスタム3Dプリント心臓ステントを生成する技術を確立することです。
正確に血管の状態をシミュレート可能
オーストラリアの研究チームは、ロンドンや米国の複数の大学や関連機関と共同でこの研究開発を進めている。
このような技術が確立されるようになると、それまでリスクの高かった手術もより安全に実施することができるようになるかもしれません。
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