YOKOITO、アスペクトと粉末樹脂3Dプリンターの後処理工程におけるアライアンスを締結
YOKOITO のAM関連事業部門である Yokoito Additive Manufacturing(以下 YAM)と、粉末床溶融結合法(PBF)の3Dプリンター及び材料メーカーであるアスペクトは、日本国内での Polymer Additive Manufacturing(以下 樹脂AM)の普及を促進するため、「粉末樹脂3Dプリンター造形品の仕上げ工程の自動化および表面処理技術」について協力して普及を図ることで合意。このアライアンスにより両社は、粉末樹脂3Dプリントの仕上げ工程における生産性・安定性の向上およびクオリティーの向上を目指し、国内における樹脂AMの普及を促進するとしている。
国内唯一の粉末樹脂3Dプリンターメーカーであるアスペクトは、17種類の材料を展開。この豊富な材料のラインナップにより、3Dプリントを活用したアプリケーションの幅が広がり、より多岐にわたる提案が可能となる。このような技術力を持つアスペクトと、ポストプロセス技術の研究をするYAMがアライアンスを締結することにより、新たな可能性が開かれ、多岐にわたる業界において樹脂粉末3Dプリント技術がより一層普及することが期待される。
ハイエンド3Dプリンター AM-E3_300HT
アスペクトの3Dプリンターは、その高い技術力が評価され、多くの企業で導入されており、試作品や高機能部品が製造されている。これらの製品は最終製品としても流通しており、今後はその流通に向けた後処理技術の向上が期待されている。
特筆すべきは、扱える材料の豊富さとスーパーエンジニアプラスチックの粉末にも対応できる温度制御の制度の高さで、17種類の材料のうち、アスペクトでしか扱えない材料が9種類になる。こうした豊富な材料を用いた造形が可能なため、オートモーティブ業界や航空業界などの広い分野でアスペクトの3Dプリンターが重宝されている。
材料イメージ
アスペクト代表取締役社長早野誠治氏のコメント「私が1986年にAdditive Manufacturing(AM)技術と出会い、装置開発や事業化に携わってから既に30年以上が経過しました。1980年代後半から次々と新しいAM技術が誕生するなかで、私が注目していたのはSelective Laser Sintering技術です。今日、SLS技術はPowder Bed Fusion技術と呼ばれ、装置市場(売上金額)では50%以上、材料市場(売上金額)では約40%をPBF技術が占め、AM技術の主流となりました。1996年に設立した当社は、AM技術のトップランナーとして走り続けています。アスペクトは今後も新たな研究開発にチャレンジし、AM技術の発展に貢献して参ります。」
PP(ポリプロピレン)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)
今回のアライアンスによりアスペクトとYAM双方の技術と専門知識が交わることで、より高度なソリューションがユーザーに提供されるようになり、粉末樹脂3Dプリント技術の更なる進化と普及に寄与するとしている。
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